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「オオタニは直感力がある」「愛嬌もね」対戦投手、トラウトら仲間の“大谷翔平の規格外パワー評”「ショウヘイがすごいことをやっても…」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2023/06/17 17:02
6月12日のレンジャーズ戦でのホームラン後の大谷翔平。その打棒はますます凄みを増している
日本ハム時代の元大リーガーはどう評したか
<名言2>
練習から一切手を抜かないところに向上心の強さを感じました。
(マイカ・ホフパワー/Number1040号 2021年11月18日発売)
◇解説◇
大谷の底知れないパワーは、日本ハム時代から発揮されてそうだ。元メジャーリーガーとしての視点でそれを証言したのは、2011年から3シーズンにわたって日本ハムに所属し、2013年には大谷のチームメートとしてプレーしたホフパワーである。
シカゴ・カブス所属時の2009年に234打数で10本塁打を放った経歴を持つホフパワー。そんな彼も「入団前からショウヘイオオタニのことは知っていました。チームメイトたちとクラブハウスで高校野球の中継を観ていましたから」と語り、投打二刀流のポテンシャルの高さには注目していた。ただそれと同時に「プロの世界でも投打両方で調整するなんて前例のないことなので正直言って疑問でしたね」と、前例のない挑戦にクエスチョンマークをつけていたのは正直な心境だった。
しかし大谷は、とびきりの向上心でそれを上回っていったと回想する。
「ある日遠くから凄い音が聞こえてきたんです。『なんだ?』と思ってみんなで見に行ったら、ショウヘイの打球音でした。当時193cm、86kgぐらいの細長い体でこんな音を出していたのでみんな感動しました。(中略)数日前にガンガン400フィート(約122m)を飛ばしたヤツがきれいなプロ仕様の球を投げるんですから。18歳どころか大ベテランの雰囲気でした。グラウンド外では愛嬌のある青年でしたけどね」
ナンバーワンだ。説明する必要はないだろう
<名言3>
ナンバーワンだ。それを説明する必要はないだろう。
(マイク・ソーシア/Number962号 2018年9月27日発売)
◇解説◇
大谷はメジャー挑戦した2018年から、バットで鮮烈なインパクトを残した。右ひじに負傷が見つかったことでシーズン途中から打者専念となったものの、9月第1週に4本塁打を量産し、週間MVPを獲得するなど、着実な成長ステップを踏んでいった。レギュラーシーズン後半戦に入ると新人王争いの話題が増えていった中で、当時の指揮官だったソーシア監督が受賞は確実とばかりに「ショウヘイがメジャーで二刀流としてやったことは、本当にスペシャルなことだ」と称賛していた。