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「そしてミトマもいる…本当に素晴らしい」“CL優勝”グアルディオラ監督が三笘薫26歳を名指しでホメていた…ブライトン退団MFも「ミトマはトップクラス」
posted2023/06/15 17:10
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
ブライトンのMFアレクシス・マクアリステルが6月8日、リバプールに移籍した。
リバプールのユニホームに身を包んだアルゼンチン代表MFは「リバプールの一員になり、夢が叶った。今シーズンはカタールW杯で優勝し、ブライトンでも(ヨーロッパリーグ出場権獲得という)偉業を成し遂げた。本当に素晴らしい1年だったが、これからリバプールでもっと良い選手になっていきたい」と笑顔を見せた。
昨シーズン大躍進を遂げたブライトンとしても、マクアリステルの移籍でひとつの時代に終止符が打たれた。英メディアによると、今年4月の時点でシーズンオフでの退団が決まっており、移籍は規定路線だったという。だから、だろう。5月28日に行われたアストンビラとのリーグ最終戦後、マクアリステルは敵地まで駆けつけたサポーターの目の前で涙を流し、3年半在籍したチームに別れを告げた。
もともとシャイな性格のマクアリステルにとって、ブライトンは「まるで家族のよう」と語るほど居心地が良かったという。また、サポーターからも愛された。W杯優勝後にはトレーニング場の前で出待ちしていた子どもたちにW杯の優勝メダルを見せてあげるなど、その優しい人柄も人気の理由だった。
長いシーズンを共に戦い抜いた三笘薫はアストンビラとの最終戦後、マクアリステルの影響力について次のように話していた。
「攻守両面で何でもできる選手。チームの柱です。(チームとしても)相当、彼に頼っていたと思う。移籍の可能性が高い中で、自分たちが今後どうやっていくか考えていくことも必要になる。僕よりも若いので、ポテンシャルは相当あると思う。W杯で優勝もしていますし、(自分としても)もっと、いろんなことを吸収したい気持ちはありました。
(記者:マクアリステルから、W杯優勝について話を聞いたりしたか?)そんなにないですけど、彼の近くでプレーすることで、やっぱり分かり合えるところはありました。非常に素晴らしいパスを配球してくれるので、自分もすごく助けられました」
マクアリステルが絶賛「ミトマはトップクラス」
振り返ると、マクアリステルは、三笘の良き理解者であった。シーズン開幕前のプレシーズンマッチ、あるいはシーズン序盤の試合で、当時まだ控え扱いの三笘のもとに良い形でなかなかパスが入らなかった。
それでも日本代表MFの動き出しをよく見ていたのが、アダム・ララーナやパスカル・グロス、マクアリステルといった中盤の選手たち。試合を重ねるごとに、日本代表にパスを預ける回数が増えていった。