大谷からの評価に好打者コレアは嬉しそうに…

　5月21日、大谷の今季10度目の登板となったツインズ戦。

　相手の主砲カルロス・コレアに適時二塁打を浴びた。大谷が一目置く打者だ。スイーパーだけでなく、内に食い込むツーシームやスプリット、持ち球をほぼ全て使った。

　大谷はコレアについて「smartな（賢い）打者。打席の中でも、色々変えてきている」と語る。

　相手の狙いを外し、嫌がる球に気づくのが得意な大谷だが、コレアとは頭脳戦となる。

　大谷にとっては楽しみな対戦の一つかもしれないが、コレアもまた、大谷に敬意を表し「大好きな選手」と公言する。

「球がリリースされて、スイーパーで急に自分から球が離れたり、（ツーシームで）近づいたり……。かなり球が動くし厄介だ。だから彼はベストな投手なんだけど」

　そして、大谷と同じ言葉を口にした。

「彼は本当にsmartだ」

　試合後、大谷の会見でコレアについての発言があった。直後、コレアの話を聞くために、すぐに敵チームのクラブハウスに向かった。そこで、彼から「smart」というワードが出てきたのだ。

　大谷も君に同じこと言っていたよと返すと、コレアは嬉しそうだった。

「本当？　その言葉は、自分にとってすごく意味があるよ」

　humble、そしてsmart。

　5月はこのふたつの単語が、とりわけ印象に残った。稀代の二刀流スターを、端的に表している言葉だ。

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