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〈交流戦パ・リーグ圧勝の衝撃〉西武・仁志敏久コーチが感じた「DH制だけじゃない」“セパ格差”本当の理由「実は巨人黄金期の影響もあって…」

posted2025/12/25 11:08

 
〈交流戦パ・リーグ圧勝の衝撃〉西武・仁志敏久コーチが感じた「DH制だけじゃない」“セパ格差”本当の理由「実は巨人黄金期の影響もあって…」<Number Web> photograph by NumberWeb

セパ両リーグで指導経験のある西武・仁志コーチ

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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 2025年のプロ野球では「セパ格差」が話題となった。交流戦では、上位6チームをパ・リーグが独占。日本シリーズでは、2位に13ゲーム差をつけてセ・リーグを制した阪神が、パ・リーグ覇者のソフトバンクにあっさりと敗れる展開となった。「セパ格差」は本当にあるのか? その“正体”とは? 両リーグで指導経験のある埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチに聞いた。〈全2回の前編/後編を読む〉

◆◆◆

 現役時代は巨人、横浜(当時)で活躍した仁志コーチは、引退後に野球日本代表のコーチを経験。2021年から3年間はDeNAで二軍監督を務めた。今季から西武の野手チーフ兼打撃コーチに就任し、指導者として初めてパ・リーグの野球に身を置くことになった。

新陳代謝が活発なパ・リーグ

――率直に、まず新鮮に感じたことは何でしたか?

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仁志コーチ 解説の仕事でセパ関係なく見てはいましたが、実際に試合をしているとあらためて、パ・リーグは若い選手が多くてスタメンの入れ替わりが早いなと感じました。僕がプレーしていた時代からセ・リーグは顔ぶれが固定されがちでしたが、パ・リーグのチームは打順ひとつにしてもバリエーションが多いというのは新鮮でした。

――確かに以前は特に、セ・リーグのチームは1番から順に選手の名前を挙げていけるほど「チームの顔」が長らく変わらないような印象があります。

仁志コーチ セ・リーグはピッチャーが打順に入るということもあるでしょうね。DH制だと色々な打者を試すことができて打順にバリエーションができるし、その中で選手の新陳代謝が活発になるということもあるのかなと思いますね。

【次ページ】 ズバリ「セパ格差」はある? 仁志コーチの答えは…

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