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「アイドルを観る感覚じゃ困ります」WWEから復帰の人気女子レスラーSareeeは“日本の女子プロレス界”を変えるか?「もっと闘いを見せていけたら」 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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posted2023/05/04 17:02

「アイドルを観る感覚じゃ困ります」WWEから復帰の人気女子レスラーSareeeは“日本の女子プロレス界”を変えるか?「もっと闘いを見せていけたら」<Number Web> photograph by Gantz Horie

日本復帰第1戦で橋本千紘と対戦するSareee

日本復帰第1戦の相手は橋本千紘

 その「これが女子プロレスだ!」という闘いを見せられる相手として、Sareeeが5.16新宿FACEでの日本復帰第1戦の相手として指名したのが、センダイガールズプロレスリングの“怪物”橋本千紘だ。

「日本に帰ってきて1発目でやる相手は橋本千紘しかいないなって、ずっと思ってました。今、日本でいちばん強いのは橋本千紘だと思うし、最強の相手とやるのが自分にはふさわしいと。

 橋本は私がアメリカに行く前から何度も対戦しているライバルですし、私がWWEで頑張ってきた間、橋本も仙女のトップとして頑張ってきた。そして、今の日本の女子プロレスの盛り上がりの中で、彼女も思うことがたくさんあると思うので、その気持ちをリングでぶつけ合って、思いを確かめ合いたいです」

 その橋本千紘は、スターダムの4.23横浜アリーナ大会で朱里と、KO、ギブアップ、レフェリーストップのみで決着がつく「女子プロレス最強決定戦」で対戦。朱里の顔面蹴りでKO負けを喫しているが、Sareeeの中で「橋本千紘が日本最強」という思いは揺らいでいない。

「横浜アリーナの試合で橋本が負けたのはびっくりしたんですけど、少しプロレスとは違うルールだったので、すべてができるプロレスルールだったら、やっぱり橋本が最強だと思います。でも、私が日本に帰ってきたからには、最強の座は譲れない。しっかりと3カウントを取って、『これからの日本の女子プロレスを背負っていくのはSareeeだぞ』ということを証明しなければいけないと思ってます」

「『これが女子プロレスだ!』という試合を」

 クラッシュ・ギャルズ(長与千種&ライオネス飛鳥)やジャガー横田、ブル中野、北斗晶、豊田真奈美、井上京子らを輩出した全日本女子プロレスのハードなプロレスの最後の継承者を自認するSareeeは、この橋本千紘との試合で日本の女子プロレス界の流れを変えようとしている。

「この2年間で、私の試合を生で観たことがないファンの方が増えたと思うんですけど、そういう新しいファンの方や、これまで女子プロレスを観たことがない人も一度この試合を観てほしい。そして、これを観てから女子プロレスを判断してほしいと思ってます。私たちがしっかり、『これが女子プロレスだ!』という試合を見せますから」

 新宿FACEというコアな空間から始まる女子プロレス改革運動。Sareee vs橋本千紘は、SareeeのWWEからの復帰戦ということ以上の意味を持つ闘いだ。

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