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伝説のクラッシュ・ギャルズが復活! ライオネス飛鳥「あの時代があったからこそ」長与千種「経済効果100億円くらいって…」
posted2023/05/03 17:00
text by
伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph by
Shunichi Oda
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1983年に長与千種(以下、千種)とライオネス飛鳥(以下、飛鳥)によって結成された「クラッシュ・ギャルズ」。一時代を築き上げたのち、'89年に1度目の解散。そして2000年に改称して再スタートを切った「クラッシュ2000」を'05年に解散してから18年。結成40周年の今年、ついに伝説のタッグがよみがえる――。
飛鳥 「2人でまた何かをやろうか」という話が出たのは、結成35周年のころだから、2018年かな。千種から連絡をもらったんだよね。でも、いろいろ話してるうちに、コロナ禍になったので、「いったん時を待とうか」ということになった。その後、後輩のKAORUが引退するときにも、クラッシュで何かをやろうかというプランが挙がったけど、復活する一発目はちゃんとした形のほうがいいんじゃないかと。
千種 アドバイスをもらったんだよね、とんちゃん(飛鳥の愛称)の会社の代表から。「2人が並ぶことの意味をしっかり考えなさい」って言っていただいて、「あー、そうか」と。あの言葉で、パッて目が醒めた。
飛鳥 自分たちが思ってる以上に、みなさんのクラッシュ・ギャルズをもう一度見たいという気持ちが強い。それに、気がつかなかった。2度目の引退から日が経ってしまったからこそ、また2人で並ぶことの重要性を感じているし、見てくれる方にとっても“あるべき形”じゃないといけないと思う。私はもう試合はできないけど、クラッシュなりの重要性を持たせるつもり。
千種 具体的なプランはまだ言えないけど、描いてる青写真はある……よね?
飛鳥 そうだね。私はこの夏に、千種は来年に還暦を迎えるけど、2人がただ並ぶだけじゃなく、クオリティが高いことをしないといけないから、チャレンジでもある。見てくれる人たちが、「自分たちにもまだ何かができるんじゃないか」と感じられる空間にしたいな。
千種 自分は引退してから「マーベラス」という女子プロレス団体をはじめて、飛鳥は銀座の店のオーナーになった。お互いがセパレートなことをしているけど、2人が手を組むときは何かしらの意味がある。思い出って、育てていくものだと思うのね。あのころ少女だったみんなも大人になっていく過程で、思い出を育てていると思う。
飛鳥 最初は東京が“その舞台”になると思うけど、来られない方のために一部の都市を回ることも視野に入れてる。ゴールは決めてないけど、「何度か観られる」という可能性は残したいな。
千種 たぶんね、あのころ少女だったみんなは、「そこにいた自分」を生きてきた証拠として思いだしたいと思う。だって、あの時代はクラッシュ・ギャルズだけじゃなく、熱狂した少女たちも主役だったんだから。今回、自分たちがしかるべき場所を用意したら、みんなも少女の顔に戻るだろうし、うちらもきっと一瞬で戻るだろうね。
飛鳥 意識しなくとも、一瞬でね。
爆睡して、起きたらどこかに着いてる
結成した翌年の'84年に人気が爆発。'85年には、“クラッシュ旋風”と呼ばれる社会現象を巻き起こした。ドラマに出演して、シングルレコードをリリースすると、連日にわたってゴールデンタイムのテレビ番組に出演。CMや歌番組、アイドル雑誌や単独コンサートと、トップアイドルレスラーとして誰もが知る存在となった。