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21歳佐々木朗希の進化を支える「第3の球種」とは…「わしが教えたスライダーはプーだったけれど」と指揮官も脱帽した“ダルビッシュ塾”の物凄い効果

posted2023/04/19 11:03

 
21歳佐々木朗希の進化を支える「第3の球種」とは…「わしが教えたスライダーはプーだったけれど」と指揮官も脱帽した“ダルビッシュ塾”の物凄い効果<Number Web> photograph by JIJI PRESS

山本由伸との投げ合いで力投した佐々木朗希。プロ4年目の進化を見せている 

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鎌田直秀(日刊スポーツ)

鎌田直秀(日刊スポーツ)Naohide Kamada

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 ロッテ・佐々木朗希投手がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一を経験し、精神的な部分はもちろん、技術的にも進化して帰ってきた。

 スライダー。これまで主体としていたのは侍ジャパンの壮行試合(対中日)で自己最速を1km更新した最速165kmの直球と、最速150kmのフォーク。現時点でもスライダーは第3の球種に変わりはないが、その質は大きく変わった。

 投球の幅を広げる――。WBCだけでなく、1年間先発ローテーションを守ってチームの優勝に貢献するために、精度を高めることが必要だと感じた球種がスライダーだった。これまでは、吉井理人監督が米大リーグ時代に得た知見をもとにした助言も参考に、昨秋以降、春季キャンプを通じて取り組んできた。さらに侍ジャパン合流後はダルビッシュ有投手(パドレス)から投げる感覚や握り方などを学んだ「ダル直伝スライダー」も試投。2月17日に始まった宮崎強化合宿から、優勝の喜びを味わった米国まで続いた約1カ月間の“ダル塾”が実りとなった。

 侍ジャパン投手コーチを務めた吉井監督は、WBCから帰国後、その成長に太鼓判を押した。

「わしが教えたスライダーはプーだったけれど、ダルに教えてもらったのは良い感じになっていますね。悔しいけれど……。まだ確率は悪いんですけれど、良いボールで武器になると思うので使ってほしいなと思います」

【次ページ】 「1点取られたら勝てない」由伸との投げ合いで…

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