2022年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
「松本人志さんがおもしろいって…これで芸人を続けられる」“音符運び”男性ブランコが語る3年前の絶望「お客さんが減って…夢が絶たれた」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2023/04/18 11:16
結成11年で初のM-1決勝だった男性ブランコ。浦井のりひろ(ツッコミ担当、写真左)と平井まさあき(ボケ担当)
浦井 キングオブコントに集中しよう、と。でもキングオブコントは準決勝どまりで。さらにその頃、コロナでライブまでなくなって。
平井 そうだ。何もできなかった時期だ。それで、うわーっとなって、こうなったら2021年はM-1もがんばろう、って。漫才も好きは好きなんで。
浦井 キングオブコント1本に絞ってもダメだったことで、M-1に出ない理由がなくなった。
平井 なりふり構っていられない、と。とにかく、賞レースをがんばるという芸人のど真ん中のルートを行くしかないってなったんです。
――結果、2021年はキングオブコント準優勝、2022年にはM-1決勝(4位)にたどり着くことができて、今の地位を確立したわけですね。5月には、大々的に単独ライブを開催するんですよね。横浜赤レンガ倉庫で5日間・7公演、京都府立文化芸術会館で2日間・4公演。それぞれキャパはどれくらいなのですか。
平井 横浜は280席で、京都は418席。いずれも抽選販売になって、完売状態です。めちゃくちゃ嬉しいですね。あ、でも配信もあるので、是非、よろしくお願いします。
――418キャパというのは単独の会場としては過去、最大規模になるわけですね。
浦井 実は京都府立文化芸術会館は僕らにとって思い出の場所でもあるんです。
平井 2人ともラーメンズさんの大ファンで。大学4年生のとき(2009年)、活動休止になる前の最後のライブを文化芸術会館で観たんです。
浦井 しかも最前列で。まさか自分たちがそんなところでできるようになるとは思ってもみなかったですね。賞レースをがんばってよかったなって、しみじみ思います。
<#1、#2から続く>
※男性ブランコ、5月の単独ライブの詳細は以下。劇場チケットは完売だが、配信チケット発売予定(詳細は後日発表)
https://live.yoshimoto.co.jp/live/live-3754/
(写真=山元茂樹)