2022年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
「自分でもマジでビックリしました」“音符運び”男性ブランコに聞く、M-1とんでもない“放送禁止用語疑惑”とは?「ちょっと僕ね、まん…」
posted2023/04/18 11:15
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Shigeki Yamamoto
◆◆◆
「ウラではみんなトイレ行ってましたよ」
――初めて体験する笑神籤(えみくじ)は、どうでしたか。
浦井 やっぱり、あれは疲れますね。
平井 毎回、「次、絶対呼ばれるぞ」って心の準備をしておかなければならないので。
浦井「来るぞ」「違った。ふーっ。トイレ行ってくるわ」の繰り返し。めっちゃトイレ行きましたね。名前呼ばれなかった人たちは、ほとんどみんなトイレ行ってましたよ。
――そんなに行きたくなるものなのですか。
平井 けっこう水も飲むんで。
浦井 みんな緊張してるから。
――でも、1、2番をスルーできたあたりから、だんだん緊張も和らいでくるものではないのですか。
浦井 1番じゃなかったときは正直、だいぶホッとしました。けど、毎回、グッと緊張して、ふわっと解放されて。4番、5番目あたりで、すでにヘトヘトでしたね。
――4番手のロングコートダディが660点という高得点を出し、5番手のさや香が667点でそれを上回りました。そして6番手、男性ブランコの名前が呼ばれました。さや香のところで一つのピークが来たような感じがありましたが、やはり、このあとはできれば避けたいと思いましたか。
平井 うわ、きついかも、というのはありましたね。これだけウケた後だと。本番前は、いろんな意見があったんですよ。さや香の後がいいという人もいたんです。本格的なしゃべくり漫才の後なので、違いが際立つ、と。ヨネダ2000の後だったら……。
浦井 絶対、ダメですね。変さで勝てない。
平井 逆にさや香のあとだけは避けたいね、と言ってる人もいたんです。漫才の技術の差がはっきり出てしまう、と。
――この盛り上がりに乗って行こうみたいなのはなかったのですか。
浦井 希望はそこだけでしたね。ただ、怖かったのは、M-1ってフィーバータイムみたいなのがあって、そこにかかると2、3組はウケるけど、僕らの前で終わってしまう可能性もあるわけじゃないですか。
平井 毎回、あるらしいですね。盛り上がったあと、落ち着いてしまう瞬間が。
浦井 それがどこでくるか。でも、まあ、やるしかないなと腹を括りましたけど。
「マン…」とんでもない放送禁止用語疑惑
――男性ブランコは出だしの自己紹介が本当によくできていますよね。「浦井と平井で、帰る頃にはどっちがどっちかわからなくなってると思いますけど」という。