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大吉先生から“お叱り”「時間オーバーじゃなければ96点だった」真空ジェシカが語る、M-1のウラ側「オズワルドがいると楽屋の空気が悪くなる」

posted2023/02/12 11:13

 
大吉先生から“お叱り”「時間オーバーじゃなければ96点だった」真空ジェシカが語る、M-1のウラ側「オズワルドがいると楽屋の空気が悪くなる」<Number Web> photograph by Atsushi Hashimoto

結成10年で2年連続M-1決勝出場となった真空ジェシカ。川北茂澄(ボケ、ネタ作り担当、右)とガク(ツッコミ担当)。おぎやはぎやアンタッチャブルと同じ人力舎所属

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Atsushi Hashimoto

「こんな窮屈な時代でもテクニックとキャラクターさえあれば、毒舌漫才も受け入れられるって夢を感じた」。ウエストランドの優勝で幕を閉じた2022年のM-1。審査員の松本人志は最後にこんな言葉を残した。

2年連続で決勝に進出した真空ジェシカのインタビュー。「シルバー人材センター」のネタをかけ、山田邦子さんはこの日最高の95点。「最後、やめてくれっていうくらいおかしくなっちゃった」と称賛した。そんな2人が語るM-1当日の舞台裏。【全3回の1回目/#2#3へ】

◆◆◆

「オズワルドがいるとピリピリする」

――2年連続の決勝出場でしたが、今大会の楽屋の雰囲気はどうでしたか。

ガク 前回はめちゃくちゃピリピリしてたんですよ。

川北 その点、今大会は大楽屋だったんで、楽しかったです。

ガク 初出場のときは、コロナ対策で3組ぐらいずつ部屋が分かれていたんです。僕らはオズワルドと、インディアンスさんと一緒で。バチバチの決勝常連組じゃないですか。だから、ずっとネタの話をしているというか、すごく真剣な楽屋だったんです。今回は大楽屋だったので、真剣な人もいれば、気軽に話せる人もいて。和気あいあいとした雰囲気でしたね。

川北 オズワルドとインディアンスさんというより、オズワルドですよ。オズワルドがいるとピリピリする。インディアンスさんは「このお弁当、おいしいよ」とか言ってくれましたから。でも、伊藤(俊介)っていう、お笑いをスポーツだと思っているヤツがいて。あいつがいると空気が悪くなる。だから、大楽屋どうこうじゃなくて、オズワルドがいなかったというのがいちばんよかったのかもしれないです。

ガク そういうことか。

――伊藤さんの熱気が伝わってくるわけですね。

川北 というより、普通に嫌なヤツなんで。「そんなんだから勝てねえんだよ」みたいなことを言ってくる。

M-1スタッフの「すみませんねぇ~」

――もはや定番となっている、川北さんの「オズワルドいじり」ですね……。でも、今回からいろんなことが通常期の大会に戻りましたよね。お客さんもたくさん入れていましたし、控えスペースもステージ裏になって。

川北 本番1週間前ぐらいにM-1スタッフと打ち合わせをするんですけど、そのときにセットの間取り図みたいなのを見せてくれるんです。以前は控え室とスタジオが離れていて、廊下を歩いて本番のステージに向かう、みたいなシーンがあったじゃないですか。あのストロークがなくなってしまったので、スタッフさんに「ボケしろを潰しちゃって……」と謝られました。

――川北さんが前回、あそこのストロークで足をくじくというボケをしたから。本当に、そんな感じで言われるものなのですか?

【次ページ】 M-1スタッフの「すみませんねぇ~」

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