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「『千代の富士引退』ってテロップがサザエさんのおでこに」まさかの速報に本人も仰天…千代の富士“伝説の引退会見”はこうして生まれた 

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荒井太郎

荒井太郎Taro Arai

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posted2023/04/02 17:11

「『千代の富士引退』ってテロップがサザエさんのおでこに」まさかの速報に本人も仰天…千代の富士“伝説の引退会見”はこうして生まれた<Number Web> photograph by JIJI PRESS

1991年5月14日、引退会見で涙を浮かべる千代の富士。「体力の限界! 気力もなくなり…」という“名言”はいかにして生まれたのか

 国民的人気番組である『サザエさん』は日曜夜6時30分に加え、当時は火曜夜7時からと週2回の放映だった。九重部屋には報道陣が大挙して押し寄せて収拾がつかなくなり、師匠の判断で翌日行われるはずだった引退会見は急遽、この日の夜に設定された。

師匠に言われていた「辞める時はスパっと辞めような」

「体力の限界! 気力もなくなり、引退することになりました」

 目を真っ赤にしながら声を振り絞った名言は、ちょっとした“ドタバタ”の直後に生まれたのであった。横綱昇進直後、師匠から「辞める時はスパッと辞めような」と言われてから約10年、度重なるケガとも戦いながら角界の頂点に君臨し、21年の長い現役生活にもピリオドを打った。

 千代の富士が土俵を去った5日後の8日目、天皇、皇后両陛下は大相撲をご観戦になられたが、ロイヤルボックスに入られる前に陣幕親方となった元横綱千代の富士と接見。「長い間、いい相撲を取ってくれましたね。今日はその相撲が見られないので寂しいです。長い間、ご苦労様でした」と労いのお言葉を賜ったという。

<前編から続く>

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大横綱・千代の富士の引退Xデー取材にマスコミが押し寄せ…“35歳、手負いのウルフ”が土俵人生の窮地で見せた「信じられない強さ」とは

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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