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「ヌートバーの初球打ち、“大谷翔平の第1球前”がスゴかった」映像で伝わりきらない“WBC名場面のナマ空気”「佐々木朗希はチェコの…」 

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Aki

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photograph byNanae Suzuki

posted2023/04/02 11:01

「ヌートバーの初球打ち、“大谷翔平の第1球前”がスゴかった」映像で伝わりきらない“WBC名場面のナマ空気”「佐々木朗希はチェコの…」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

中国戦で初球ヒットを放ったヌートバー。彼の活躍が侍ジャパンとファンの起爆剤となった

 なお観戦に来ていた外国人も、日本の応援スタイルを撮影しようと外野席に移動してきたそうで、「Amazing!」と相当驚いていたようだ。試合後のヒーローインタビュー、ヌートバーの「ニッポンダイスキ、ミンナアリガトー!」もこの日の球場の一体感を象徴していた。

“朗希の164キロ”と死球後のチェコ選手の振る舞い

◇チェコ戦:佐々木朗希164キロがバックスクリーンに表示された瞬間◇

〈3.11〉という特別な日に佐々木朗希が先発――ということで、前日とはまた異なる空気感の中でプレーボールがかかった。佐々木朗希の投じた1球目162キロで球場が一気に沸き、さらに3番クラップへの初球である。ミットに収まってから一瞬の静寂後、バックスクリーンの球速表示に表示されたのは「164km/h」の赤文字。これには球場全体がドッとどよめいた。あれほどのどよめきと大歓声は、昨年完全試合を達成した佐々木朗希も初めてだったのではないか。なお初回の佐々木の直球の球速は全て160キロ越え。やはり令和の怪物だった。

 佐々木と言えば――4回、162キロの速球をチェコのウィリー・エスカラの足に当ててしまったあとのシーンも触れておきたい。死球に悶絶して倒れたエスカラだったが、一塁到達後にダッシュする姿を見せて問題ないことをアピール。この姿に東京ドーム中のスタンドのファンから拍手が送られたときに、とてもホッコリした気分になった。

大谷の特大弾、ワンチャンないかなと思ってたけど

◇オーストラリア戦:大谷翔平・初回の看板直撃特大ホームラン◇

 #1で記したが、筆者は全試合通し券を購入していた。ただ1試合だけはライト側から声援を送ろうと決めており、それがオーストラリア戦だった。なぜかというと――実は前回大会の日本vsオーストラリア戦で運よくホームランボールをゲットしていた。なので、今回もこのオーストラリア戦で〈ワンチャンないかな〉と密かに願っていた。

 すると初回、大谷翔平の特大看板直撃のスリーランである。残念ながらホームランボールは看板に当たって1ブロック横だったが――ライトスタンドが大いに沸く歓声、そして周囲のファンとのハイタッチは本当に久しぶりで、喜びにあふれた瞬間だった。

【次ページ】 岡本や山田の応援歌をみんなで歌える喜び

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