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大谷翔平の参加表明から「WBCチケットがプレミア化」全試合観戦ファンが知る“昨夏なら意外と簡単に買えた”いくつかの要因
posted2023/04/02 11:00
text by
AkiAki
photograph by
Nanae Suzuki
東京ラウンドでの日本戦は連日満席で、観戦チケットはプラチナ化しているという報道が――特に開催直前に――連日なされていた。
「チケットをどうやってゲットしたんですか?」「どんな裏技を使ったのか、教えて?」「もしかして……大会関係者なの?」
大会が近づくにつれて、友人や家族からも何度もそう聞かれた。
WBCチケットが高値で取り引きされているというニュースが流れる中、今回は筆者の分だけではなく、家族や甥の分、そして海外から日本に遊びに来た友人たちの分まで確保していたからだろう。定価で1枚20万円の座席も完売していたのを踏まえると、需要が過多の状況だったようだ。
ではなぜ、そんなプレミア化した観戦チケットを入手できたのか? 念のため記しておくが――筆者はいち野球ファンであって、大会関係者でも球団関係者でも何でもない。答えはシンプルで、実は昨年早めのタイミングなら誰でも購入できたのだ。
チケット購入時期を振り返ると、注目度の変貌も分かる?
チケット購入時期の出来事を振り返ると、WBCに対する世間の注目度の変貌も浮き彫りになってくるのかもしれない。
大谷翔平がWBCの参戦を表明したのは昨年11月のこと。この時あたりからWBCチケットの入手方法に関しての話題が増え、〈大谷翔平を日本で見られる〉期待感から需要と供給のバランスが大きく崩れたように感じる。ただ、筆者がチケットを入手したのは発売開始された昨年8月末のこと。全試合を同じ座席で観戦できる通し券を購入していた。この時点では大谷翔平だけでなく、ダルビッシュ有や吉田正尚らのMLB選手の参加も不透明だった。
この通し券の販売期間最終日だった9月末の段階でも、一部の座席を除いて誰でも購入できる状況だったのだ。侍ジャパンの大谷翔平を東京で見たいという願望はあったものの、どちらにしてもWBCを観戦する予定だった。結果的に、早めに入手しておいたのが吉と出たな――と感じている。
ただ、全試合観戦パッケージとなると、地方在住の方が手を出すのは難しいかと思う。さらに言えば近郊在住の方でもコアな野球ファンでない限りは購入しないだろうな、とも感じる。
WBCのチケット価格は“NPBの約3倍”だった
では、1試合ごとに観戦できるシングルチケットはどうだったのか。