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「死ぬ時に後悔をゼロにするのは難しいけど…」藤浪晋太郎28歳が見たWBCと”同学年”大谷翔平の異次元「自分が語れるレベルではない」
text by
佐井陽介(日刊スポーツ)Yosuke Sai
photograph byYukihito Taguchi
posted2023/04/04 17:00
今季からアスレチックスでメジャーの舞台に挑む藤浪晋太郎。WBC侍ジャパンの奮闘と自身の挑戦について語った
鳥谷氏との対談で再確認した不変の真理
不変の真理を再確認させられたのは'22年晩夏、あるテレビ企画で阪神OBの鳥谷敬氏と対談した際のことだ。
「どうして毎日あそこまで自分を追い込めるのですか?」
素朴な疑問をぶつけると、大先輩は弟への思いを静かに語り始めた。
「実は3兄弟の一番下の弟がさ……」
鳥谷氏の弟も球児だった。兄の背中を追い、埼玉・聖望学園で有望株として名を馳せていた高校時代、病気を患って野球を辞めざるを得なくなった。
「鳥谷さんはそれ以来、こう考えるようになったそうです。自分だっていつ野球人生が終わるか分からない。今日帰る時、事故に遭って野球ができなくなるかもしれない。悔いが残らないように練習しておかないといけない、と。そんな話を聞かせてもらって、自分も強く感じたんです。死ぬ時に後悔をゼロにするのは難しいけど、できるだけ後悔の数を少なくしたいなって」
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