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スカウト「センバツで最も評価している打者」だが…なぜドラフト候補スラッガー真鍋慧(広陵)は「自分で自分を苦しめた」と語ったか
text by
間淳Jun Aida
photograph byJIJI PRESS
posted2023/03/29 06:00
今回のセンバツで最も注目されているスラッガー真鍋慧。二松学舎大付属戦ではタイムリーヒットを放っている
「第3打席は、しっかり投球を引きつけて打てていました。変化球を頭に入れながら直球に反応できた打席です。第4打席はストライクからボールゾーンへ沈む球でしたが、体が残っていました。昨年のセンバツではリストの硬さが気になっていましたが、バットを巧みにコントロールしていました」
真鍋選手は海星戦では結果を出せなかった。それでも、持ち前のパワーに確実性が加わった打撃が、相手の脅威であることは間違いない。29日の準々決勝では、プロ注目の平野大地投手擁する専大松戸(千葉)と対戦する。
「逆方向へ強い打球を飛ばせるように修正して臨みます。みんなのおかげでベスト8に進めたので、次は自分がチームを勝利に導くプレーをしたいと思っています」
大会ナンバーワン打者を証明する舞台は、まだ残っている。