堂前　好きなんです。これからも僕らが漫才をやっていくんやったら、あんな感じの漫才が理想ですね。

――そうは見えませんでしたが、実は、あそこに近づいていっているわけですか。

堂前　いや、今は、そこまでの技術がないから、変なことをしているという感じです。

「じつは東京進出を1年遅らせた」

――2人は4月からいよいよ東京に進出することになりました。今回、M-1である程度の結果を残せたということも大きかったのですか。

兎　いや、行くこと自体は去年の1月にもう決めていたんで。そのとき、マネージャーに言われたんですよ。M-1の初決勝に行ったあとなので、今がいいんじゃないですか、って。1年待って、キングオブコントもM-1も決勝に行けず、下がり目になったときに行くよりも絶対、今の方がいいですよ、と。でも急だったし、（よしもと）漫才劇場にも恩返ししてから行きたかったので、あと1年は大阪でがんばることにしたんです。そうしたら去年はキングオブコントもM-1も決勝まで行けて、よかったなと。弾みをつけないといけない年だったので。

――東京に進出してからも、キングオブコント、M-1という両コンテストにトライし続けるというスタンスは変わらないんですよね。

堂前　と思うんですけど、どっちも獲らなきゃいけないものという認識ではなくなりましたね。どっちも、そこそこ満足しているというか。

――そうなんですか。

堂前　楽しくやっていく中で、キングオブコントやM-1側から、こっちに入ってきてくれたらいいのかなと。僕らがそっちに寄っていくのではなく。

――今大会は、M-1の方が歩み寄ってきてくれた感じがありましたもんね。

堂前　偶然ですね。

兎　言ってること、めっちゃわかるな。

堂前　それ、さっきも言ってなかった？

＜#1、#2から続く＞

（写真＝平松市聖）

#1から読む

「お前、汗ヤバいぞ…」ロングコートダディがいま明かす、M-1当日の事件“じつは競馬で100万円負けていた”「1番人気に100万円、いま溶けたわ」