2022年M-1・全員インタビューBACK NUMBER

「じつは走り出した瞬間に“肉離れ”したんです」M-1・3位ロングコートダディが語る、あのマラソン漫才ネタ“テレビには映らない”過酷ぶり

posted2023/03/26 17:19

 
「じつは走り出した瞬間に“肉離れ”したんです」M-1・3位ロングコートダディが語る、あのマラソン漫才ネタ“テレビには映らない”過酷ぶり<Number Web> photograph by Ichisei Hiramatsu

結成13年、2年連続での決勝進出を果たしたロングコートダディ。堂前透(ネタ作り担当、写真左)と兎。吉本興業所属

text by

中村計

中村計Kei Nakamura

PROFILE

photograph by

Ichisei Hiramatsu

結成13年で2年連続のM-1決勝。最終決戦で3位だったロングコートダディのインタビュー。「じつは走り出した瞬間に肉離れしましたから…」、あのマラソンネタのウラには知られざる苦労があったと明かす。【全3回の2回目/#1#3へ】

◆◆◆

「20秒残しだったので…」大吉さん発言のウラ側

――1本目の『マラソン』は、出だしで兎さんが「レベル高い! 世界大会すごい!」って叫ぶところで、もうウケ始めていますよね。目をむくというか、ちょっと変な顔をするじゃないですか。

 ほんまですか? ごめんなさい。変な顔をしているつもりはまったくないんですけど。

堂前 あそこは変な顔でよかったですね。

 もともと変な顔みたいに言うな。

――あのネタは、舞台を縦に大きく使うというのが視覚的に新鮮でしたよね。2人が交互にいろんなランナーに扮し、舞台の奥からマイクに向かって走って来るという。

 最初は横に動いていたんです。でも、それだと間延びするし、ネタ時間も長くなってしまう。あと、絵的にわかりにくいところもあって。それで縦に使うことにしたんです。

――あれだけ動きが大きいネタになると、ステージの奥行きによっては、なかなかうまく表現できない場合もあるのではないですか。

 そういう意味でいうと、M-1の舞台がいちばん狭かったんです。だから、(審査員の)大吉さんに「20秒残しだったので」と指摘されてしまって。

堂前 咄嗟に「ネタ合わせし過ぎて足が速くなってしまって」って返したんですけど、舞台のスペースの問題で、いつもよりも走る距離が短くなってしまったんです。

アイデアは2人で出し合うんですか?「そうですね」「いや」

――あのネタはいろんなタイプのランナーが全部で11人出てくるんですよね。

 20秒あったら、もう1人ぐらい入れられたかもしれませんね。

――いろんなパターンを考えて、最終的にあの11人に絞られたわけですか。

【次ページ】 アイデアは2人で出し合うんですか?「そうですね」「いや」

1 2 3 NEXT
カベポスター
真空ジェシカ
オズワルド
ロングコートダディ
さや香
男性ブランコ
ダイヤモンド
ヨネダ2000
キュウ
ウエストランド
山田邦子
博多大吉
富澤たけし
立川志らく
中川礼二
松本人志
ダウンタウン
島田紳助
ナイツ
サンドウィッチマン
塙宣之

他競技の前後の記事

ページトップ