2022年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
松本人志さんから「いい根性している」発言も…M-1・3位ロングコートダディの本音「僕らの優勝はないだろうな…」「僕ならさや香に入れていた」
posted2023/03/26 17:20
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Ichisei Hiramatsu
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松本人志さんの「いい根性をしている」発言
――ロングコートダディは前回のM-1は4位と健闘したものの、審査員のオール巨人さんと、松本人志さんから「センターマイクから離れ過ぎ」という指摘を受けました。ところが今回はオール90点台と高得点だっただけでなく、その松本さんが「この大舞台でこのネタを放り込んでくるとはいい根性をしているよね」と、完全に参ったという表情を浮かべていました。動きという意味では前回以上に動いていたので、また何か言われてしまうのではとも思っていましたが、おもしろさで屈服させましたよね。
兎 去年、動き過ぎだと言われたから、今年もあえて動くネタを作ったわけではないので。
堂前 反発してやってるわけではない。
――でも、降参させた、という思いも少しはあるのでは?
堂前 そこまでは。
兎 そんなこと思ってないですよ。ほんとに。動き過ぎというコメントも、そこまで大きく捉えていたわけではないですし。ただ、松本さんに、最後くらいはセンターマイクで終わって欲しかったと言われたことに関しては、素直にそうやなって思っていました。センターで終われない理由が、特にあったわけでもないので。
堂前 そもそもセンターで終わらないネタというのが、前回大会の『ワニになりたい』くらいしかないので。だから今大会、修正してセンターマイクで終わらせるようにしたわけでもない。それくらい本当に気にしていなかったんです。
「(ファイナルジャッジ)僕たちはないだろうな」
――合計660点で、4組がネタを終えた時点で1位でした。最終決戦に進めそうだな、くらいは思っていたのですか。
兎 いい流れになっていたので、ここから高得点連発もありえるかなと思っていました。
――でしたら、先ほど話していた50円玉の裏表で2本目のネタを決めたというのは、もう少し後のことですか。
堂前 いや、それは1位の暫定ボックスに座っていたときなので、1本目が終わってすぐです。いちおう決めておこうか、と。
――最終的に、ロングコートダディは2位で最終決戦に残りました。最終決戦の出番順は1番目が3位通過のウエストランド、2番目がロングコートダディ、ラストが1位通過のさや香ということになりました。ファイナルジャッジのときの心境はいかがでしたか。