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「大谷翔平の選出に異論なし。それでも…」谷繁元信が選ぶ侍ジャパンの“個人的なMVP”とは?「彼がいなければ準決勝で負けていた」
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谷繁元信Motonobu Tanishige
photograph byGetty Images
posted2023/03/23 17:46
大谷翔平と共に侍ジャパン打線を牽引した吉田正尚。メキシコ戦の同点3ランなど、WBC史上最多記録を更新する13打点をマークした
“これからの世代”につながれたバトン
いま、侍ジャパンの選手たちにかけたい言葉ですか……。1次ラウンドから7連勝での完全優勝は“史上最強”という前評判に恥じない見事な戦いぶりでしたし、日本野球の強さや楽しさ、魅力を最高の形で発信してくれた。祝福と感謝以外、なにも思いつきません(笑)。とにかく、すべての選手に「おめでとう」「ありがとう」と伝えたいですね。
今回出場した選手の多くが、「小中学生のころにWBCを見て憧れた」と言っていました。その彼らが大人になって、今度は同じ夢を子供たちに見せてくれた。それは間違いなく10年後、20年後の“彼ら”にも受け継がれていく。野球界の未来を考えると、この優勝は非常に大きいと思います。日本のプロ野球の世界で生きてきた人間のひとりとして、“これからの世代”にバトンをつないでもらえたのがなにより嬉しかったです。
個人的にも、このWBCでは心から野球を楽しませてもらいました。原点に戻ったというか、久しぶりに「これが野球だよな」という感覚を味わったというか……。栗山監督はじめ、コーチ、スタッフ陣にもお礼を言わせてください。本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしい試合をありがとうございました。<前編からつづく>
(構成:NumberWeb編集部)
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