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アメリカ代表「500億円軍団」は侍ジャパン総年俸の3倍以上…“1億ドル”の内野陣+外野3人100億円の怖すぎる“銀河系打線”<WBC日米年俸比較>
text by
齋藤裕Yu Saito
photograph byGetty Images
posted2023/03/22 06:00
史上最強メンバーが揃ったとされる日本代表だが、決勝の相手アメリカも“史上最強”と称されている。その陣容を年俸で比較していくと…
1番ベッツ、2番トラウトを筆頭にした総額250億円超えの“銀河系打線“は準決勝でキューバから14得点と爆発力は留まるところを知らない状態だ。まるでMLBのオールスターのようなラインナップが決勝でも日本に襲いかかってくるだろう。
親分もびっくり、“1億ドル”の内野陣
それでは外野手以外のポジションはどうか。投手、捕手、内野手のポジションごとに見ても年俸総額はアメリカが倍以上多い。捕手は8.55倍(30億超えのリアルミュートが牽引)、内野手は7.2倍と、日本とは大きく水をあけられている。WBC初戦のイギリス戦ではゴールドシュミット(一)、マクニール(二)、ターナー(遊)、アレナド(三)と“9600万ドル”の内野陣(約1億ドル!)ができあがっていた。これは南海の鶴岡一人監督が作り上げた“100万ドルの内野陣”とは比べ物にならない価格差だ(物価も当時とは異なるが)。「グラウンドにはゼニが落ちている」とは鶴岡親分の言だが、決勝のグラウンドにはダイヤモンドくらい落ちているかもしれない。
年俸面で価格差が一番小さかったのが投手陣だ。とはいえ2.14倍と、ここでも2倍以上の差。それでも、他のポジションに比べると金額としては一番“肉薄”している。メジャーからも注目される日本の投手たちが総力戦で銀河系打線をどれだけ抑え込めるか、これが決勝の一つの見せ場となっていきそうだ。
金額的に見れば、3倍以上と大きな差のある日本とアメリカ。ただ、大会直前の3月7日に始動したスター揃いのアメリカ代表とは異なり、日本代表は2月中旬の宮崎キャンプからスタート。離脱やメジャー組の合流などがありながら「侍ジャパン」として多くの時間をともにしてきた。「時は金なり」。金額に表れない一緒に過ごした「時」を武器にその差を覆すことができるか。日本は再びの「マイアミの奇跡」を待ち望んでいる。
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