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さや香に本音を聞きたい…M-1敗者復活戦あの伝説のネタ“からあげ4”「あれは本気で勝ちにいった?」「負けたけど、めっちゃ暑かった」 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byHideki Sugiyama

posted2023/03/19 17:02

さや香に本音を聞きたい…M-1敗者復活戦あの伝説のネタ“からあげ4”「あれは本気で勝ちにいった?」「負けたけど、めっちゃ暑かった」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

結成8年で2回目のM-1決勝だったさや香。石井(ボケ担当、写真右)と新山(ツッコミ・ネタ作り担当)

新山 僕ら、優勝を狙っているわけじゃないと思うんですよ。それよりも、早く終わりたいというか、終わり方を探しているというか。優勝したら優勝したで仕事が増えたりと、いいことはあるんでしょうけど、M-1チャンピオンとして漫才やらないとダメというのも嫌やなと思ったり。そんなプレッシャー、背負いたくないじゃないですか。普段の舞台でも気楽にスベりたいんで。もしM-1王者になったら『からあげ』のネタとかもできひんよなと思うんです。それは嫌なんです。

――2021年の敗者復活戦、トリで見せた伝説のネタですよね。互いに狂ったように「か・ら・あ・げ、4(よん)!」と連呼するという。失礼な聞き方になってしまいますが、あれは本気で勝ちにいってるんですよね。

新山 勝ちにはいったつもりです。ただ、広く票を獲りに行くのではなく、コアな層をしっかりつかみに行こうという作戦でした。まともにいったら、有名どころに勝てるわけないと思ったので。そうしたら、笑ったけど入れられへん、みたいなコメントがあったんですよ。笑ったら入れてくれるのかなと思ったけど、そうではなかった。結局、M-1を観ている人たちって、漫才としてどうだとか、考えちゃうんでしょうね。あのネタ、絶対おもしろいんですけどね。

石井 寒い中、敗者復活戦で負けて、みんな「来年こそは……」みたいなことを言っていたんです。でも、僕は負けたけど、めっちゃ楽しかった。ネタ中も、ものすごく暑かったですし。僕だけ上着を脱いで、シャツ1枚で。なので、敗者コメントを求められたとき、インタビューの人とものすごい温度差がありましたね。

――少なくとも忘れられないという意味ではナンバー1のネタでした。それを証明するように、1年経って今大会の決勝戦直後、ツイッターで「からあげ4」がトレンド入りしたくらいですから。

新山 そうでしたね。「からあげ」やってよかったですね。

<#1、#2から続く>

(写真=杉山秀樹)

#1から読む
さや香がM-1の真相を告白「僕らもビックリしました」テレビに映っちゃった…あの“口論シーン”のウラ側「事前に何も聞いてなくて」

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