2022年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
さや香がM-1の真相を告白「僕らもビックリしました」テレビに映っちゃった…あの“口論シーン”のウラ側「事前に何も聞いてなくて」
posted2023/03/19 17:00
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Hideki Sugiyama
そのウエストランドに最終決戦で敗れ、準優勝だったさや香のインタビュー。「免許返納」のネタで667点、審査員に大絶賛された2人が語る“M-1のウラ側”。【全3回の1回目/#2、#3へ】
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「さや香は第6世代やろ?」
――今大会は2017年以来、5年ぶり2度目の決勝の舞台でした。5年のブランクがあっての返り咲きというのは相当、珍しいですよね。
新山 キングコングさんが2001年の第1回大会に出場して、2007年に久しぶりにエントリーして決勝に出たときが6年ぶりでしたよね。あと東京ダイナマイトさんもありましたよね(2004年が初出場、2009年が5年ぶり2回目)。
――最長ブランクということでいうと、タイムマシーン3号が2005年に出て、M-1が復活した年、2015年に2度目の出場を果たした10年ぶりというのがあります。M-1で久々に決勝に出るのはなかなか大変なことだと思うのですが、もう2度と出られないのではと考えてしまうことはありませんでしたか。
新山 僕ら、2029年まで出られるので。そんな風には思っていなかったですね。
――さや香は初出場のときが結成3年と早かったせいで、キャリアの割に中堅っぽいイメージが付いちゃっている感じがあるんですよね。
石井 ほんま、いいのか、悪いのかという感じですよね。
新山 霜降り(明星)さんが中心となって第7世代という呼び方が定着したときも、霜降りさんは期でいうと僕らの1つ上やのに、さや香は第6世代やろとか言われてましたから。いやいや、って。
石井 むしろ、下やのに。
――M-1は出場回数を重ねるほど、重圧が増すものだという話もよく聞きますが。
新山 今回の方がむしろワクワク感があったかもしれないですね。初めてのときは、ずっと実感がない状態やったんで。前日ぐらいに、明日、ほんまに出られるんや、みたいな。
石井 2017年は、ずっとフワフワしている状態でしたね。後で映像を観たときに、あっ、ほんまに出てたんやぐらいの。気ぃついたら、終わってた感じなんで。
新山 初出場のときは楽屋の感じも、ほとんど覚えてない。一緒に出ていた和牛さんも、かまいたちさんも、ジャルジャルさんも、今でこそ話したりしますけど、当時は話したことなかったんで。だから、誰ともしゃべってなかったんじゃないですかね。
「『アナザーストーリー』は僕らもびっくりしました」
――楽屋の雰囲気もだいぶ変わった感じがありましたか。