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大谷翔平とは「ゲームをするのも一緒」水原一平通訳が語る“プライベートも仲良しの日々”…焼肉やユニバ観光も「言葉にするのは難しい」関係性 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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posted2023/03/20 17:35

大谷翔平とは「ゲームをするのも一緒」水原一平通訳が語る“プライベートも仲良しの日々”…焼肉やユニバ観光も「言葉にするのは難しい」関係性<Number Web> photograph by AFLO

大谷のアメリカ生活も公私にわたって支え、侍ジャパンでも存在感を見せている水原一平通訳

 もちろん、仕事でも重要なポジションを担っている。二刀流を開花させ、20年から22年シーズン途中まで監督を務めていたジョー・マドン前監督は「イッペイの存在が非常に重要。細かなニュアンスも伝えてくれる。だから私は、ショウヘイが(状態を)どう感じているか正確につかめていると思う」と絶賛していた。

家族よりも長い「大谷と過ごす時間」

 苦楽をともにし、故障が判明した時や手術の話が持ち上がった時は、水原通訳も落ち込んだ。20年シーズンは新型コロナウイルスの影響で、練習場所や時間も制限された。そんな時も、パートナーとして一緒に練習した。球場の駐車場でキャッチボールを行うこともあった。「不安はお互い、なかったと思います」と水原通訳。二人三脚の生活で、当時は大谷と過ごす時間が、家族よりも長かったという。

 信頼を寄せられ、時にからかわれることもある。昨年4月7日、本拠地での開幕戦。チームメンバーの紹介で、水原通訳の名前がコールされた。すると大きな歓声が上がった。これに大谷は「なんかちょっとカッコつけてたんで、僕的には気に食わなかった(笑)」とニヤリ。一方で水原通訳は苦笑いも、「ありがたかった」と感謝した。

 世界一になる夢を描き、二刀流で進化を続ける大谷を陰ながら支えてきた。侍ジャパンではチームの通訳として活躍。関係者へのあいさつなど、様々な業務で忙しい時もあるが、大谷のフリー打撃や登板前には、いつもと同じようにサポートした。変わらない日常があることも、大谷にとっては心強いはずだ。

水原一平(みずはらいっぺい)

1984年、北海道生まれ。6歳でアメリカに。'13年~日本ハム専属通訳としてウルフ、レアード、メンドーサらを担当する。2018シーズンより、大谷の専属通訳としてエンゼルスに所属。WBC日本代表では、ヌートバーの通訳などを担当。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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