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大谷翔平にヌートバーらが語った“誇らしさ”… 第1号特大HR、超一流の戦友が証言する“とんでもないスター性”「グレイト・ガイとは彼のこと」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/13 17:25
東京ドームで自分の看板にぶち当てる超特大ホームラン。大谷翔平、やはり何をやってもマンガを超えてくる男である
「僕の記憶が間違っていなければ、当時の翔平はジャパンで一番力のある選手だとMLBのみんなが知っていたはず。あの若さで、コンスタントに100マイルのスピードを出していることには驚かされたな。試合前のフリー打撃でも大きな当たりを連発していたし、本当にすごいパワーだった」
練習時点で、歴代最強クラスのスラッガーであるトラウトと豪快なアーチをかけ続けていたのだから、シューメーカーは驚いたわけだ。
大谷の“大先生”が明かす「見ていてこれほど楽しいものはない」
<証言3>
打撃練習でも試合でも、常に逆方向への打撃を意識した方がいい。君にはそれができる。
(アルバート・プホルス/NumberWeb 2022年9月27日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/854750
◇解説◇
大谷にとってメジャーでの“初めての先生”的存在として知られるのが、メジャー歴代4位となる通算703本塁打を放った大スラッガー、プホルスである。アメリカ挑戦1年目の2018年、開幕直前のタイミングで大谷は当時エンゼルスに所属していたプホルスの「ヒールダウン打法」を参考にして、ルーキーイヤーからの大活躍につなげた。
そんなプホルスは2021年春、大谷の覚醒を予言していた。前年の大谷は新型コロナウイルス禍による短縮シーズンにあって打率.190、7本塁打と苦しんだものの、オフを経て好調だったオープン戦での活躍を受けて、こう話していた。
「彼はボールを引っ張って飛ばすだけでなく、逆方向へも大きく飛ばすことができる。彼は自分がボールを飛ばしたい方向へ自由に飛ばすことができるんだ。見ていてこれほど楽しいものはない。今季が楽しみだ」
周知の通り、このシーズンの大谷は「レッドソックスの本拠地フェンウェイパーク名物のグリーンモンスターを片手一本で攻略」「打球速度188キロ弾丸弾」など驚愕のホームランを連発。46本塁打を放ち、投手としても9勝2敗の好成績を上げてア・リーグMVPに輝いたのだった。
ヌートバーが語る大谷「僕はものすごくラッキーだよ」
大谷は、プホルスと自主トレで初めて練習をともにした日について「一緒に練習をやらせてもらったときには緊張したんですけれど、そういう選手と一緒のチームでやれるのは光栄なことと思います」と語っていた。そんな大谷の“成長ぶり”を示す証言を、最後に紹介する。
〈証言4〉
ベンチの最前列で大谷を見られるのだから、僕はものすごくラッキーだよ。
(ラーズ・ヌートバー/NumberWeb2023年3月9日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/856737
トラウトやプホルスら超一流プレーヤーからの言葉を自らに生かし、成長してきた大谷。ヌートバーの言葉が示すのは、今回のWBCでは自らがかつてのプホルスやトラウトのように、侍ジャパンの選手たちの良き手本となり牽引する立場になったということだ。超一流の戦友も認めた大谷は、ホームランと同じくらいの特大の存在感を日本の地で放っている。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。