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大谷翔平にヌートバーらが語った“誇らしさ”… 第1号特大HR、超一流の戦友が証言する“とんでもないスター性”「グレイト・ガイとは彼のこと」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/13 17:25
東京ドームで自分の看板にぶち当てる超特大ホームラン。大谷翔平、やはり何をやってもマンガを超えてくる男である
大谷の“兄貴分”が語った「あれは本当に参ったよ(笑)」
<証言1>
グレイト・ガイとは彼のことだね。
(マイク・トラウト/Number1040号 2021年11月18日発売)
◇解説◇
大谷のホームランは所属するエンゼルスでも絶賛の声ばかりだ。今回のWBCアメリカ代表でキャプテンを務め、大谷の“兄貴分”として日本でも人気のトラウトも驚きの声を上げている。
リーグMVPを3度受賞、シーズン40本塁打以上も3回マークするなどメジャー最強打者であるトラウトは20歳前後にしてメジャーで頭角を現し、10年にもわたってエンゼルスの看板選手であり続けている。そんなスーパースターでも「私はショウがうちのチームにいてくれて嬉しいよ」と語り、大谷の衝撃的な一撃が記憶に刻まれているという。
「どの試合だったかは忘れてしまったんだが、最初の打席はドン詰まりでバットが折れてしまったんだ。その時、私はショウにこう言ったんだ。『もし相手が外角に投げてきたら、うちの(左翼にある)ブルペンへ打ち込め。もし彼らが内角に投げてきたら、ライトフィールドへ打て。そして、もし彼らがチェンジアップや緩い変化球を投げてきたら、センターフィールドに打ち返せ』とね。
そうしたら、ショウは次の打席で本当に内角の速球を右中間席に運んでしまったんだ。そして、その次の打席では外寄りの速球を左翼に打ち返したんだ。あれには本当に参ったよ(笑)」
トラウトは球団のスター選手であるだけでなく、「デレク・ジーター引退後、MLBの顔となるのは彼だ」とまで言われてきたが……「ショウ」が放つスター性には一目置いている。大谷にとってのメジャー1年目、2018年の時点でこんな言葉を残しているほどなのだから。
「誰かが顔にならなければいけない。自分は一生懸命に自分らしいプレーをするだけだ。でも、『バトンタッチ』と人がいってくれるならうれしいし、クールなことだと思う」
投手もビックリ「花火の打ち上げ合戦?」
<証言2>
試合前のフリー打撃でも、(大谷は)トラウトと一緒に花火の打ち上げ合戦みたいなパフォーマンスを見せてくれた。
(マット・シューメーカー/Number1048号 2022年3月31日発売)
◇解説◇
大谷とトラウト。エンゼルスが誇る2大パワーヒッターのスーパーな打撃は、試合だけでなく練習中からチームメートたちをビックリさせている。2022年に巨人に所属したシューメーカーもその1人だ。2013年にエンゼルスでMLBデビューしたシューメーカーは、その翌年に16勝4敗、防御率3.04の好成績を残すなど、主力投手の1人だった。そんなシューメーカーはエンゼルスでの最終年となった2018年、大谷とチームメートとなる。
その時点で大谷はアメリカでの成績こそ皆無だったが……シューメーカーは投打ともにそのポテンシャルに驚いていたのだという。