1次リーグ残り2試合の結果次第では…

　ただこの残り2試合で結果が出なければ、そこは本当に決断を迫られる。その決断が打順の降格なのか、それとも思い切って先発オーダーから外すのか。開幕から2試合控えにまわっている山川穂高内野手が、打撃練習では絶好調だけに、三塁に岡本和真内野手を回して、一塁に山川という布陣も今後のオプションとなってくる。ただ、村上を先発オーダーから外せば、おそらく大会期間中に4番に戻すチャンスはなくなるだろう。

　だからこそ重い決断を栗山監督は迫られることになる。

栗山監督は今後、どのような決断を下すのだろうか… ©︎Nanae Suzuki

「チャンスで（打席が）回ってくるので、何とか1点を取ろうという意識で打席に立っています。まあホントに最低限ができているということはいいかなと思います」

　韓国戦の6回に放った左犠飛を振り返った村上の言葉だ。

　もがき苦しむ主砲に残された時間は少ない。ただ思い出すのは第2回大会のイチロー外野手である。同じようにスランプに苦しみ、もがき苦しんだ末、最後の最後にあの決勝タイムリーを放っている。

　願わくは村上もまた――。

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