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「首脳陣は起用法を断言できない」WBCのなぜ? 西岡剛が語る“現実的に”勝つ方法「メジャー選手には大きなお金が…」「優勝は至難の業」
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byShigeki Yamamoto
posted2023/03/06 11:02
過去の代表選手たちが語る「王座奪還への提言」とは? 西岡剛(福岡北九州フェニックス監督)に聞いた
「もちろんそうですけど、日本でプレーする選手も粒ぞろいですから。山本投手が外国人バッター相手にどこまで通用するか見てみたいし、佐々木朗希投手のスピードボールもそうですよね。バッターでは村上選手だって楽しみですし。ただ、軸というかサブが大事になってくるでしょうね。例えば、源田(壮亮)選手、山田(哲人)選手、牧(秀悟)選手あたりが、セカンド、ショートのスタメンになってくるでしょうけど、彼らが不調や怪我をした場合に、中野(拓夢)選手だったり、控えの選手がどれだけカバーできるか。国際大会って本当に何が起こるかわからないんで、そういう部分からリスクマネジメントする必要があるでしょうね」
西岡剛が考える「優勝候補」
――ライバルチームのメンツも話題となっています。アメリカは大谷選手のチームメートで通算350ホームランのマイク・トラウト選手をはじめスター揃い。ドミニカ共和国も昨シーズンにサイヤング賞を獲ったマーリンズのサンディ・アルカンタラ選手、ダルビッシュ投手と同じパドレスからはオールスターに6回も選ばれたマニー・マチャド選手が出ます。
「プエルトリコとベネズエラにもいい選手がいますしね。中米にとってWBCって、もう国を挙げての一大イベントだから、選手選びからして本気度が伝わってきますよね。アメリカだって野球の母国としてのプライドが出てきて、前回大会で優勝したでしょ。もうね、日本が優勝するとなると至難の業ですよ」
――優勝候補はどこになりますか?
「筆頭を挙げればドミニカ共和国でしょうね。そこに、日本とアメリカがどう食い込んでいけるか。面白い大会になると思います」
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