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マイケル・ジョーダン60歳に…悲惨な殺人事件が起こる直前、父ジェームズが明かしたジョーダン誕生の夜「あの日のことは何があっても忘れない」
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byReuters/AFLO
posted2023/02/18 11:04
2月17日に60歳となったマイケル・ジョーダン。父ジェームズ(右)を襲った悲劇からもう30年が経過しようとしている(写真は1992年)
ジョーダン家はそれから約3週間後に、故郷ノースカロライナに引っ越し、ジェームズの母の家の近くに住むようになった。
「母は私の子どもたちみんなのことが大好きでかわいがってくれたけれど、その中でもマイケルは特別でした。母だけでなく、近所の人たちみんながマイケルを自分の子どものようにかわいがってくれた。思えば不思議だけれど、マイケルはそういう運命にあったのかもしれないですね」
実は、後日、ジェームズが亡くなった後にこの時のインタビューを録音したカセットテープ(当時はまだカセットテープを使っていた)をコピーし、ジョーダンのアシスタントを通じて、ジョーダンにプレゼントした。この時以外に取材相手に取材のテープを渡したことはないのだが、亡くなった父が自分の生まれた日について嬉しそうに話しているのを聞いてほしいと思ったのだ。その後、ジョーダンとそのテープのことを話したことはなかったので、果たしてジョーダンがテープを聞いたかどうかはわからないが。
60年前に大雪のなかで生まれ、家族やまわりの人たちの愛情に恵まれ、バスケットボールを愛し、その才能で世界中を魅了したジョーダン。父ジェームズの分も長生きして、これからも多くの人を魅了し続けてほしいと願う。
Happy Birthday, Michael!
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