2022年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
2年連続M-1決勝で人力舎も“最多タイ記録”なのに…事務所社長にホメてもらえなかった真空ジェシカの告白「2000円が払えず、M-1失格になりかけた」
posted2023/02/12 11:15
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Atsushi Hashimoto
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「マネージャーのミスというか…」
――前回は初ファイナリストで、今回は2年連続ファイナリストになりました。その肩書きの違いって実感としてあるものですか。
川北 同じですね。ただ単に2年連続決勝に行っても、何の価値もないです。
ガク 誰も何も騒いでくれませんでしたから。前回、準決勝に行ったときがピークでしたね。人力舎として2009年以来だったので。
川北 優勝したんじゃないかというぐらい喜んでくれて。「初」の方がお得です。
――前回、エントリーナンバーが76番と若く、すごく恥ずかしかったと話していたじゃないですか。前のめりな感じで嫌だ、と。そうしたら今回はさらに若い26番でした。
川北 マネージャーのミスというか、嫌がらせですかね。僕らは前回、決勝に行ってるので、そんなに慌てて申し込まなくていいんですよ。1回戦は免除なので。なのに、エントリーが始まったら、即エントリーしてしまった。早く出せば出すほど番号が若くなるということを知らなかったのか、知っていたのか。そこはよくわかりませんけど。
――でもお陰で、ファイナリスト発表のとき「26番……」と言われた段階で、もう2人は気づいていましたね。
ガク それは唯一、よかったところかも。準決勝進出者の中で、2桁番号は僕らだけだったので。
「2000円が払えず、失格になりかけた」
――1回戦が免除されると、予選への入り方が例年とは変わってくるものですか。
川北 僕は1回戦、出たいんですよ。そこからテンションをあげて行きたいので。2回戦って、いつもウケないんです。会場が悪いのかな。僕らがウケてないだけという可能性もありますけど。2回戦は、ウケたら落ちるという審査基準なのかもしれないです。
ガク それはないから。
――今大会の2回戦で、エントリー費の2000円が払えず、失格になりかけたという話は本当なのですか。