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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
米名物記者がズバリ予想…WBCで優勝するのは? アメリカは“3位”、1位は「大谷レベルの投手が3人、打者が4人くらいいる」あのチーム
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2023/02/13 11:02
ニューヨーク・タイムズ紙などに執筆しているベテラン野球記者スコット・ミラー氏が語るWBCの予想とは
ジョーンズのスーパーキャッチが飛び出したのは、2次ラウンドの最終戦だった。勝った方が準決勝に進出できるという大一番の試合で、米国が4-2とリードした7回裏。当時オリオールズで同僚だったドミニカ共和国のマニー・マチャド(現パドレス)がセンターフェンス越えの打球を放ったが、ジョーンズが外野スタンドの観客とぶつかるほどの豪快なジャンプで見事に捕球し、チームの危機を救った。その直後にドミニカ共和国がロビンソン・カノ内野手(当時マリナーズ)のソロ本塁打で1点差に詰め寄ったことを考えると、試合の鍵を握る重要なプレーであり、その後アメリカで語り継がれる名場面となった。
「トラウトが出場を表明してから、彼のもとにはスター選手から『僕も出たい』という連絡が次々に入ったといいます。彼の影響力は、それほど大きい。トラウトの存在で、WBCのあらゆる部分、注目度や報道の大きさ含めてすべてのものが大きくなりました」
アメリカ評「好きにならないわけがない」
メジャー屈指のスターが満を持して参戦したアメリカ代表。とはいえ、野球は一人で勝てるほどシンプルなスポーツではない。チーム全体の戦力はどうなのか。
「アメリカ代表に集まってきた選手たちには、本塁打王3度と10年連続ゴールドグラブ賞を受賞したノーラン・アレナドと、昨季MVPに輝きゴールドグラブ賞4度受賞のポール・ゴールドシュミットのカージナルス最強内野コンビ。そして18年ア・リーグMVPのドジャースのムーキー・ベッツ外野手、21年首位打者で2度の盗塁王にも輝いたフィリーズのトレイ・ターナー内野手らがいる。こんな豪華なスター軍団、好きにならないわけがないじゃないですか(笑)」
「優勝はドミニカ共和国と予想」の理由
ミラー氏によれば「強力な戦力を有するチーム」はアメリカだけではない。“最強チーム”にはドミニカ共和国を推した。事実、同国の代表候補メンバーには、「強すぎる……」と恐れおののく名前がズラリと揃う。