- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
米記者が本音で語るWBC“日本は本当に優勝候補なのか?”「スズキとヨシダが真価を発揮すれば…」「オオタニとダルビッシュは野球殿堂入りレベル」
posted2023/02/13 11:03
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
◆◆◆
今大会のWBCに臨む侍ジャパンは日本で「史上最強」の呼び声が高い。ミラー氏も優勝を争う4チームに日本を入れた。
「私が考える今大会ベスト4は日本、アメリカ、ドミニカ共和国、プエルトリコですが、日本代表はアメリカから見るとミステリアスな存在です。恐らくアメリカやドミニカ共和国などの強豪チームと比べてパワーで劣ると思いますが、どの程度の打撃力なのかは実際に見るまではわからない。そのミステリアスな部分は、日本にとって有利ではないでしょうか」
「優勝はドミニカ共和国、準優勝は日本と予想」
日本はエンゼルス・大谷翔平、パドレス・ダルビッシュ有、カブス・鈴木誠也、レッドソックス・吉田正尚、カージナルスのラーズ・ヌートバーとメジャーリーガーは5人だけ。アメリカはオールスター出場経験者20人を含むメンバー30人全員がメジャーで実績ある選手、ドミニカ共和国もFAの2人以外は全員メジャー球団に所属しスタメンは最強クラス、プエルトリコもスタメンにトップクラスのメジャーリーガーが名を連ねる。
「日本のチームにはMLBでプレーしている選手は他の3チームに比べて少ないですが、その分、相手からすれば情報を得るのが難しい。そのため、対戦する投手はほぼ手探り状態で投げることになる。知らない相手との対戦は投手にとって有利になる場合もありますが、日本は常に頭脳的で戦い方を熟知しているという印象がありますし、相手投手をどうにかうまく攻略し勝利に結びつけようとする意識が全員に徹底されているように思います。それに、他のチームと比べても野球を実にうまくプレーする。細かい1つ1つのプレーに優れ、野球の基礎がしっかり身についているという点で日本を超えるチームは他にありません」