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米名物記者がズバリ予想…WBCで優勝するのは? アメリカは“3位”、1位は「大谷レベルの投手が3人、打者が4人くらいいる」あのチーム
posted2023/02/13 11:02
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
6年ぶりの開催となるWBCがいよいよ間近に迫ってきた。日本では侍ジャパンのメンバーも発表され早くも盛り上がりをみせているが、1次ラウンドから決勝まで2会場で25試合が開催される米国ではどうか。30年以上に渡ってメジャーリーグの取材を続け、現在はニューヨーク・タイムズ紙などに執筆しているベテラン野球記者スコット・ミラー氏が本音で語る、米国人の目から見たWBC、そして侍ジャパンの下馬評とは――(全2回の1回目/#2も)
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「今大会の盛り上がりと熱狂はWBC史上最高のものになる」
取材を始めるや否や、ミラー氏が興奮気味に語る。過去4大会のWBCをすべて取材してきた人物が、発言の真意を次のように説明する。
「トラウトの出場で注目度が変わった」
「まずアメリカで長くトップに居続けるエンゼルスのマイク・トラウト外野手が出場することが大きい。彼はこれまで1度もWBCに出場したことがないし、メジャーのポストシーズンを戦ったこともほとんどありません。唯一出場したのは2014年のディビジョンシリーズでロイヤルズと戦ったときですが、3連敗で終わったためポストシーズンでは1度も勝てていない。つまり、これまで大舞台で輝く瞬間というものがなかったわけです。
トラウトは1月下旬の会見で、17年の前回大会でアメリカ代表が初優勝したのをテレビで観ていたと話していました。『あの大会で一番興奮したのが、当時オリオールズに所属していたアダム・ジョーンズ外野手(元オリックス)が、ドミニカ共和国戦でアメリカを救うホームランキャッチをしたときだった。あの瞬間、自分はどうしてこの大会に出なかったのかと後悔した』と」