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まるで教授? “アインシュタイン好き”ロッテ吉井監督のミーティングがスゴい「常識は偏見のコレクション」ダル&大谷&朗希の共通点も
posted2023/02/04 11:02
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
Chiba Lotte Marines
1月10日、千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督はスタッフミーティングに臨んだ。就任して初めて一、二軍の首脳陣やスタッフが一堂に会しての場。終了後、取材に訪れた報道陣に「きょうは特に何も決めていない。最初から何かを決めるつもりはなかった」とコメントすると、ニヤリと笑った。
この日のメインテーマは「ディスカッション」。チームとしての長所・弱点、そして昨シーズンの良かった事、悪かった事、反省点を考えてもらい、それを受けて取り組むべきことをピックアップすることが目的だった。
より分かりやすくするために、それぞれの考えを付箋に書いてホワイトボードに貼り、続けてすぐに出来る事、時間がかかる事に区分けした。すると、取り組むことの順番、優先順位が鮮明に浮かび上がってくる。
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「これはビジネス的なアプローチ。意見の見える化。ビジネスの部分を野球に置き換えた。監督としてまずやってみたかったこと」
実際にキャンプでどこから取り組むかは次回の宿題に持ち越し。それぞれが持ち帰って、考えてくることにした。「考えてもらうこと。意見を出す場を作って、意見を出してもらうことが大事だと思っている」と、吉井監督は意図を説明する。
「なるほど」と唸った新しい発見
付箋には、すでに指揮官の頭にあった課題や取り組むべきことが書かれたが、新たな発見もあった。
「先発投手のコンディションを1年間通してしっかりと維持することが大事という意見もあった。1年間を考えると連投するリリーバーの疲れの方に目が行きがちになるけど、考えてみると先発の方がイニングを投げるわけだし、貢献度もすごい。なるほど、と考えさせられた」
吉井監督は、2014年から16年にかけて筑波大学大学院でコーチングを学んだ経験がある。そして、これまでインプットしてきた他ジャンルの指導者の声やアプローチをなんとか生かそうとしている。