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内村航平34歳らが「スーパーラジオ体操、超人な逆上がり」実演…「これをやるために生まれてきた」と語る“引退後の一大イベント”
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byKyodo News
posted2023/01/12 11:00
「体操展 動く芸術」で演技する内村航平さん(左から2人目)や白井健三さん(同3人目)ら
「試合でたくさんのお客さんに見てもらえる方が、僕も力を発揮するタイプでした。そういう経験を、今後の若い選手にも味わってもらいたい。体操展をきっかけに試合を見に行きたいと思ってもらいたいし、体操界のことを今後もよろしくお願いいたします」
メジャースポーツとは言えない体操界にとって新たな息吹
手探りの中、共演者と議論を重ねながら内容を練り上げて開催した「体操展」。全く新しい試みだけに、内村は「初回なので温かい目で見守ってください」とお願いしていたが、イベント後にSNS上で観客の声を拾うと好意的な意見ばかりだった。
ここでは紹介し切れなかったが、「完璧すぎる」と形容したくなる白井のコメントの数々、参加した子どもたちがますます体操を好きになるような褒め方をする田中理恵の自然な気遣い、村上茉愛の振り付けによる内村の(ちょっと照れながらの)ダンス、競技性とエンタメ要素にあふれた鹿児島実業高校の男子による新体操の演技など、見どころは盛りだくさんだった。
1月末までなら内村の公式サイトでライブ配信のチケットを購入して視聴できるので、興味を持った方はご覧いただきたい。
「体操展」は決してメジャースポーツとは言えない日本の体操界にとって、新たな息吹となった。現役引退後に日本体操協会のアドバイザーコーチとして男子代表を支えてきた内村は、今年6月から新たに理事に就くことが決まった。幹部として協会にどんな変化をもらたすのか。今後も目が離せない。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。