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大谷翔平の遠慮なし“ツンデレ発言”→ピリピリ空気が一変…WBC会見後、舞台袖の会話に見た栗山監督との“リアルな師弟関係” 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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photograph byNanae Suzuki

posted2023/01/07 17:01

大谷翔平の遠慮なし“ツンデレ発言”→ピリピリ空気が一変…WBC会見後、舞台袖の会話に見た栗山監督との“リアルな師弟関係”<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

一段とパワーアップした体躯に、記者の間から思わず「デカい……」の呟きが漏れた

この日唯一の「翔平」呼びは会見後に…

 一方、世界一を目指す栗山監督にとってもその存在は頼もしいばかりだ。会見で、代表入りした若い選手たちが憧れのスターと同じ時間を過ごし学ぶことを心待ちにしていると伝え聞いた大谷は、サラリとこう口にした。

「僕はダルビッシュさんとやるのは楽しみですけど、勉強したいというのは二の次で、本当に勝つことだけ考えてやっていきたい。他の選手たちもそういう気持ちを持ってプレーするのがベストじゃないかな、と思いますけど。実際に大会が終わってみて、ここが勉強になったと感じることはあると思うけれど、(大会中は)そういうことを抜きにして、本当に対等にやっていきたいなと思います」

 チームの旗印や指南役としてではなく、あくまで貪欲に勝利を求める一人の“侍”として集うことを強調した大谷。「勝ちたい」と何度も口にし、「野球を始めてから今日まで、1位以外目指したことはない。負けていいと思ったことはない」と話すその思いを噛み締めるように栗山監督は何度も深く頷いていた。

 この日の会見で終始封印していた「翔平」呼びだが、最後にこんなシーンも見られた。

 二人のフォトセッションが終わり舞台袖のバックステージに戻った指揮官。大谷の通訳の水原一平氏と話し込んだのち、愛弟子の背中に呼びかけた。

「じゃあ! 翔平、またな!」

 最後に飛び出した「翔平」呼び。すっかり緊張がほどけたその顔に、この日一番の笑顔が浮かんでいたことは言うまでもない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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