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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「僕は今のままじゃダメだな」権田修一が悔いた“経験のなさ” 「“シュミットを使え”と書かれていたのは知っている」「永嗣さんは…」
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byKazuo Fukuchi/JMPA
posted2022/12/11 11:02
今大会、日本の守護神として先発出場し続けたGKの権田修一。本人に敗戦後、話を聞くと…
やっぱ世界のトップでプレーするゴールキーパーが…
直接的に触れているわけではないが、シュミットはベルギーのシントトロイデンで、川島はフランスのストラスブールでプレーしている。二人は、自分は継続できなかった海外での「助っ人」という役割を現時点で担っているのだ。
「僕、今33歳なんで、37でもう1回ワールドカップ目指すんだったら、やっぱり……。僕、モドリッチも初めて対戦したし、ほとんどのスペイン、ドイツの選手と対戦したのも初めてなんですよね。でも、例えば(堂安)律はノイアーとかと普段から対峙していますし。キーパーもそういう環境に行かなくてはいけない。簡単に言えばやっぱ世界のトップでプレーするゴールキーパーが出てくる必要がある」
Jリーグでプレーするのももちろん素晴らしいことだ。だが、海外組が増えた今、キーパー2人との比較だけでなくチーム全体においても自分の経験のなさが際立ってしまう、と感じているように聞こえた。
やっぱり勝ち取って行かないといけない
「トップレベルの海外移籍に関しては永嗣さんがパイオニアで、多分今まで日本人のゴールキーパーの中で一番高いところでプレーしてますけど、でもやっぱりそれは永嗣さんが南アフリカW杯で評価されて高いレベルでプレーする状況を勝ち取った。やっぱり勝ち取って行かないといけないと思います」
そうでないと世界と勝負にならない、と権田は感じた。振り返るのはわが身だ。
「僕は、ポルトガルリーグで15か20試合でましたけど、その20試合の経験の方がJリーグで100試合プレーしたことよりも僕の中ですごい強烈だった。その中でポルトだったりスポルティングっていうCLに出るようなチームとも試合をして、その1試合2試合っていうのが本当に自分の中では衝撃的な試合でした。今大会ではドイツ、スペイン、コスタリカ、クロアチアって本当に夢のようなチームですけど、その(夢のようだという)感覚じゃだめだと。そういうクラブと日常的に対戦していないと戦えないなと思いました」
Jリーグでプレーしていると、W杯などでない日本での代表合宿も刺激に感じてしまう。