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「かなり衝撃を受けた」横山武史も驚愕したウンブライルが阪神JFの本命か…ラヴェルら“無敗の2連勝組”の力は本物?“外枠”の傾向は厳しいが…

posted2022/12/10 11:00

 
「かなり衝撃を受けた」横山武史も驚愕したウンブライルが阪神JFの本命か…ラヴェルら“無敗の2連勝組”の力は本物?“外枠”の傾向は厳しいが…<Number Web> photograph by Photostud

アルテミスステークスを制したラヴェル

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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 過去10年、このレースで3着以内に入った30頭のうち9頭が、翌年以降のGIを勝っている。うち4頭(メジャーエンブレム、リスグラシュー、ラッキーライラック、クロノジェネシス)が牡馬との混合GIを制しているのだから、もはや「女の子たちの戦い」という次元を超えている。

 今週は、来年以降を占ううえでもきわめて重要な2歳女王決定戦、第74回阪神ジュベナイルフィリーズ(12月11日、阪神芝外回り1600m、2歳牝馬GI)が行われる。

 もはや驚くべきことではないのだが、今年の出走馬18頭のうち8頭がノーザンファームの生産馬だ。うち3頭が2戦2勝で、「無敗の女王」の座を狙っている。

 なかでも、血統、ローテーション、勝ちっぷり、調教の動き、厩舎、騎手――と、いかにも勝ちそうな条件が揃っているのがウンブライル(父ロードカナロア、美浦・木村哲也厩舎)だ。

横山武史が「衝撃を受けた馬」

 2018年のマイルチャンピオンシップを勝ったステルヴィオの全妹で、5代母のスイートルナは、史上初の無敗の三冠馬となったシンボリルドルフの母でもある超良血。

 クリストフ・ルメールの手綱で6月の新馬戦を3馬身半差、10月のもみじステークスを3馬身差で快勝。特に、相手が強化された前走が素晴らしく、道中追っつけられての追走でありながら、上がり最速の末脚で豪快に抜け出した。過去2戦とも1400m。距離が1ハロン延びるここは追走が楽になり、より力を発揮しやすいだろう。

 ルメールが同日の香港国際競走で騎乗するため、横山武史に乗り替わる。追い切りに跨った横山は、「かなり衝撃を受けました。これまで乗ったなかでも指折り」と大絶賛。今年、ジオグリフで皐月賞、イクイノックスで天皇賞・秋を制した勢いのある木村厩舎というのも「買い」の材料だ。

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