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「かなり衝撃を受けた」横山武史も驚愕したウンブライルが阪神JFの本命か…ラヴェルら“無敗の2連勝組”の力は本物?“外枠”の傾向は厳しいが…
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/12/10 11:00
アルテミスステークスを制したラヴェル
歴史的名牝たちは、大外枠でも勝ってきた
◎ウンブライル
○ラヴェル
▲モリアーナ
△リバティアイランド
ウンブライルが8枠17番、ラヴェルが大外18番を引いた。過去10年で8枠から勝ったのは2014年のショウナンアデラ(16番)のみ。ほかに8枠で馬券圏内に来たのは2016年のリスグラシュー(18番、2着)しかいない。
スタートしてから最初のコーナー(3コーナー)まで距離があるので枠の内外による有利不利はなさそうに思われるが、外枠には厳しい傾向が出ている。
同じコースで行われる桜花賞はどうか。過去10年で8枠から出て馬券に絡んだ馬は4頭いて、うち1頭、2014年のハープスターは大外18番枠から優勝。さらに遡ると、2007年のダイワスカーレットも大外18番枠から出て、ウオッカに1馬身半差をつけて勝っている。
ハープスターやダイワスカーレット級の馬なら、大外枠からでも勝てるのだ。ウンブライルもラヴェルも、そうした歴史的名牝を追いかけていくことのできる馬のような気がする。
さて、同日、香港のシャティン競馬場で行われる香港国際競走には、香港ヴァーズに2頭、香港スプリントに4頭、香港マイルに2頭、香港カップに5頭と、計13頭もの日本馬が出走する。日本馬が勝ちまくる「日本馬祭り」になるかもしれない。
ヴァーズはグローリーヴェイズ、スプリントはナランフレグ、マイルはダノンスコーピオン、カップはパンサラッサに期待している。