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〈賞金は史上最高額〉女子ゴルフ“年間女王”山下美夢有(21歳)は何がスゴい?「サバイバルで大変」今年もTOP10には若手がズラリ 

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キム・ミョンウ

キム・ミョンウKim Myung Wook

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photograph byYoshimasa Nakano/JLPGA via Getty Image

posted2022/11/30 17:02

〈賞金は史上最高額〉女子ゴルフ“年間女王”山下美夢有(21歳)は何がスゴい?「サバイバルで大変」今年もTOP10には若手がズラリ<Number Web> photograph by Yoshimasa Nakano/JLPGA via Getty Image

今季5勝を挙げて年間女王となった山下美夢有(21歳)。日本人としては初めて“平均ストローク60台”を達成するなど圧倒的な強さが光った

 ただ、国内女子ツアーはベテラン選手の奮闘もあるからこそ面白い。多くのギャラリーの涙を誘ったのは、10月の「樋口久子三菱電機レディス」で11年189日ぶりのツアー2勝目を手にした33歳の金田久美子と11月の「大王製紙エリエールレディス」で11年35日ぶりの通算6勝目を飾った37歳の藤田さいきだ。

 共に11年ぶりの優勝というのも不思議な縁。金田は今季はレギュラーツアー出場権を持たないなか、推薦出場から上位フィニッシュでポイントを稼ぎ、終盤戦までの出場権を得て、見事に下剋上を果たした。

 藤田も年齢を重ねて努力し、技を磨き続けてきた。シード落ちやケガ、病気などをしながらも現役から離れることなく、今年は何度も優勝に近づいた。2位が3回と優勝から見放されそうになったが、最後に優勝を手にし、側で支えてくれた夫については「辛くなったときも一番近いところで支えてくれた人」と感謝の気持ちを語るたび、涙するシーンが印象的だった。

 こうした優勝者の顔ぶれとストーリーが、女子ゴルフ人気の秘訣なのだろう。昨季は2シーズン統合とはいえ、シーズン9勝した稲見萌寧(23歳)のスゴさが際立っていたが、今季はさらにその下の世代にあたる選手たちがツアーを牽引し、新たな記録を作り出した。

 2023年は山下を脅かす新たな選手が登場するのだろうか。多くの選手が彼女を目標にしてくるはずだが、ライバルとの戦いの中で、再び“年間女王”として盤石な地位を築き上げることができれば、山下は本物だ。

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