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今年のジャパンカップは“外国馬”がコワい? 出来は「昨年までの3割増か、それ以上」、シャフリヤール・ダノンベルーガら日本馬は勝てるのか
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/11/26 17:01
前走、天皇賞・秋では5着に敗れたシャフリヤール。ジャパンカップで頂点を掴めるか?
強い日本の3歳世代からただ1頭参戦するダノンベルーガ(牡、父ハーツクライ、美浦・堀宣行厩舎)も、いい状態に仕上がっている。新馬戦、共同通信杯と連勝して、皐月賞とダービーで4着、前走の天皇賞・秋では同世代のイクイノックスからコンマ2秒差の3着と、きわめて高いレベルで安定している。
父ハーツクライは、2005年のジャパンカップで、前出のアルカセットと同着にも見えた2着に惜敗。次走の有馬記念でディープインパクトを下し、翌年のドバイシーマクラシックも制するなど本格化した。
デビュー6戦目のダノンベルーガがここを勝てば、レース史上最少キャリア優勝記録となる。過去41回の歴史で、ジャパンカップを制した3歳馬は7頭。うち日本馬は5頭。レース史上8頭目、日本馬としては6頭目の3歳優勝馬となり、父の悔しさを晴らすことができるか。
活気に満ちた外国馬も馬券に
◎ダノンベルーガ
○シャフリヤール
▲テュネス
△オネスト
ダノンベルーガは、イクイノックスと3戦してすべて敗れているが、大きく離されたわけではない。直前の追い切りは軽めだったが、フットワークが軽くなっており、明らかに前走よりいい。1998年エルコンドルパサー、2001年ジャングルポケット、2010年ローズキングダム、2012年ジェンティルドンナ、2018年アーモンドアイに次ぐ、日本馬として6頭目の3歳の優勝馬となる可能性は、けっして小さくない。
テュネスは中2週という厳しいローテーションにもかかわらず、東京競馬場での動きは活力に満ちている。
ダノンベルーガとテュネスの単複、ダノンからの馬連流しを手に、久々に国際招待レースらしい華やかさと緊張感のあるジャパンカップを楽しみたい。