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1頭だけ伸びが違う…マイルチャンピオンシップで突き抜けた3歳馬セリフォスの“ハンパない強さ” 騎手も「海外のどこに行っても通用する」
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/11/21 12:30
11月20日に行われたGIマイルチャンピオンシップにて圧巻の勝利を収めた3歳馬のセリフォス
5着のシュネルマイスターは、直線でスムーズに進路を確保できず、ラスト200m付近まで目一杯追うことができなかった。しかし、それ以上に、クリストフ・ルメールが「やわらかい馬場のせいかもしれません」と話していたように、昼過ぎまでは稍重だった馬場に力を削がれた可能性がある。
同様に、3番人気ながら14着に沈んだサリオスのライアン・ムーアも、やわらかい馬場が敗因かも、と話している。
レーン「海外のどこに行っても通用する」
セリフォスは、招待された12月の香港マイルを辞退しており、次走は来年になる模様。レーンが「まだ若いし、どんどん成長している。非常に能力があるので、海外のどこに行っても通用すると思います」と話しているのも心強い。
皐月賞、天皇賞・秋、安田記念、マイルチャンピオンシップ連覇とGIを5勝した偉大な父は、6歳時にドバイデューティーフリーで3着となったのが、唯一の海外参戦だった。
キャリア8戦のすべてがマイルのセリフォスは、「日本のマイル王」から「世界のマイル王」を目指すのか。それとも、有馬記念で2年連続3着になった父のようにさまざまな距離で戦っていくのか。いろいろな夢を見たくなる、素晴らしい走りを披露してくれた。