ソダシがまた“競馬史”を書き換えるのか…マイルチャンピオンシップを勝つのは白毛の女王か、「ポテンシャル天井知らず」の3歳馬か？

　そこにいるだけで場が華やぐ純白の女王、ハイレベルな3歳世代のマイル王、そして、マイルでは3着を外したことのない超良血馬。

　秋のマイル王を決める第39回マイルチャンピオンシップ（11月20日、阪神芝外回り1600m、3歳以上GI）には個性豊かな強豪が揃い、熱戦が期待できそうだ。

ソダシGI４勝目なるか…競馬史への挑戦

　出てくるだけでそのレースの注目度がグンと高まるのが、「真っ白なアイドル」ソダシ（牝4歳、父クロフネ、栗東・須貝尚介厩舎）である。芝のマイルでは4戦4勝、うちGI3勝とパーフェクト。前走、東京芝1800mの府中牝馬ステークスでは、好位から押し切るかと思われたところでイズジョーノキセキの強襲に遭い、2着に惜敗した。相手が54kgの斤量だったのに対し、ソダシは56kg。須貝調教師が「最後の100mで2kgの斤量差が出た」と話しているように、敗因ははっきりしている。

前走府中牝馬Sでのソダシ　©Photostud

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　その須貝調教師が繰り返し口にしているのは「この馬はワンターンが合っている」ということだ。ダートでもそれは同じで、4回コーナーを回った昨年のチャンピオンズカップでは12着と大敗したのに、今年の2月に出走したワンターンのフェブラリーステークスでは3着と好走。真っ直ぐ走ってグーンと曲がってまた真っ直ぐ……というリズムの競馬だと、集中力を切らすことなく走り切れるのだろう。

　このレースの舞台となる阪神芝外回り1600mもワンターンで、素晴らしい勝ち方をした阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞と同じコースだ。

　勝てば、現役最多のGI4勝目となり、牝馬で史上12頭目の重賞7勝馬となる。

「つよ美しい」女王が、また競馬史を書き換えるか、注目したい。

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