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イチロー「僕がいなかったらできないから」女子高校選抜戦までの怪我とプレッシャーとの“知られざる戦い”…試合後に輝いた“49歳の笑顔”
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byNaoya Sanuki
posted2022/11/08 11:06
女子高校選抜との試合にて投球するイチローさん
高校生のように輝いた“49歳の笑顔”
日米で4367本の安打を積み重ね、世界最高峰のバットマンとして頂点に立ったイチローさんであっても、今回掲げたハードルはことのほか高い。相手は永遠に女子高生。しかし、イチローさんを含めたおじさんたちは確実に年齢を重ねていく。大変な挑戦だ。
「遠くの目標はこれに関しては立てられないですね。毎年その状態にするのが目標です。5年後なんて見られない」
だが、こう話すイチローさんの表情はとても晴れやかだった。49歳の笑顔は、高校生のように輝いていた。
「いい大人がね、1試合に向けて団結する。そりゃ、なかなかいいなと思いますよ。みんなよく頑張りましたもん。ひとつの目標に向かうというのは、あらためていいなと思いますね」
大志を抱き、努力を重ねる。それは女子高生にとっても、アラフィフのおじさんたちにとっても、幸せなことだ。イチローさんの挑戦は続く。
(撮影=Naoya Sanuki)
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