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「反対なんて知らん! 私の人生だ!」声優でMリーガー・伊達朱里紗が感じてきた“麻雀界からのイロモノ扱い”「それは…ありました(笑)」
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byTakuya Sugiyama
posted2022/11/04 11:00
KONAMI麻雀格闘倶楽部所属の人気Mリーガー・伊達朱里紗さん
伊達 小学生のときに、たまたま国語の時間に朗読で褒められたんです。生徒が順番に文章を読んでいくじゃないですか。それが「噛んだら交代」というルールで……。
――面白いルールですね(笑)。
伊達 そう、句点とか段落区切りじゃなかったんですよ。そうしたら、もう一生続くんじゃないかってくらいに噛まずに読むことができて(笑)。やっぱりそこで褒めてもらえたのが嬉しかったんでしょうね。あと、母がすごくカラオケ好きで、よく連れていってもらっていたので私も歌が好きになって。小学校高学年くらいのころに「どうやら声優という仕事は歌えるし、読んだり喋ったりすることもできるらしい」ということを教えてもらい、自分もやってみたいと思ったのが最初だと思います。
――そこからどのように声優の道に進まれたんでしょうか。
伊達 地元は関西なんですけど、本当は高校に進学する段階で東京に行って、声優の養成所に入りたかったんです。ただ、一人娘ということもあり母に反対されて、週に1回大阪の養成所に通っていました。大学進学を機に今度こそ上京するつもりだったんですけど、「いや、やっぱり大学を卒業してから」という話になり……。「大学出て22歳じゃ遅すぎるよ。もう終わりじゃん」と思ってしまい、一時期はアニメや声優という言葉も聞きたくないくらいでした。
「反対なんて知らん! 私の人生だ!」
――では立命館大学の映像学部に入学したときは、「声優はもう難しいな」と?
伊達 そうですね。高校がそもそも工芸高校の映像デザイン科で、部活で自主アニメを作ったりもしていて。絵を描くのも子供のころから好きでしたし、PhotoshopやIllustratorを使うデザインの授業も楽しかったので、「声優がダメなら映像をがんばろう」ということで映像学部に進みました。
――しかし、大学生になってまた転換点が訪れたそうですね。
伊達 はい。中学生のころから田村ゆかりさんが大好きだったんですけど、声優の道を一度諦めてからはメンタルがつらくて、ライブのDVDも封印していたんです。でも、大学1年の夏休みにふと思い立って久しぶりにDVDを再生したら、ぶわーっと涙が出てきてしまって……。「ああ、やっぱり私、声優になりたかったんじゃん」って。それで「反対なんて知らん! 私の人生だ!」と吹っ切れまして、大学に休学届を出し、上京の準備をしたり、毎週のように夜行バスで東京に行ってオーディションを受けてみたり……。縁あって、いまも所属している81プロデュースの養成所に入ることになりました。
――夢を追いかけると決めてからの勢いがすごいですね……!
伊達 傍から見たら、なんやねんって感じなんですけどね(笑)。反対していた母も認めてくれて、いまはすごく応援してくれています。