格闘技PRESSBACK NUMBER

4位は伝説の殴り合い、3位はあのカリスマ対決…ではトップ2は? あなたが選ぶ格闘技「最高の名勝負」1~5位結果発表《1200人アンケート》 

text by

NumberWeb編集部

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web

PROFILE

photograph bySusumu Nagao/THE MATCH 2022/Susumu Nagao

posted2022/10/26 17:03

4位は伝説の殴り合い、3位はあのカリスマ対決…ではトップ2は? あなたが選ぶ格闘技「最高の名勝負」1~5位結果発表《1200人アンケート》<Number Web> photograph by Susumu Nagao/THE MATCH 2022/Susumu Nagao

計1290票が集まった格闘技「最高の名勝負」アンケート。数多くの名勝負のなかから1位に輝いたベストバウトとは?

1位 那須川天心vs.武尊(2022年) 245票

 245票を集めて1位に輝いたのは、2022年6月19日に実現した“世紀の一戦”こと『THE MATCH 2022』の那須川天心vs.武尊です。

 2015年に初めて対戦が浮上した両者でしたが、RISE(那須川)とK-1(武尊)という団体の壁もあり、実現は暗礁に乗り上げていました。しかし2021年の暮れ、“中立な舞台”での対戦が決定。キック41戦41勝の那須川と、41戦40勝の武尊。それぞれの団体で無敵を誇った軽量級最強の2人が、ついに超満員の東京ドームで激突しました。

 試合は1Rに那須川が完璧なカウンターでダウンを奪取。しかし武尊も決死の猛攻で巻き返しを狙います。3Rを戦い抜いた末に軍配は那須川に上がりましたが、7年にわたるストーリーを熱い戦いで完結させた両者に、ファンからは惜しみない拍手が贈られました。

「実現するまでの過程を含め、最高の作品だったと思う」(19歳・男性)

「団体の枠を越えた最強同士のぶつかり合い。まさに夢のカードでした。正直なところ、両者に負けをつけたくなかった」(44歳・男性)

「数ある名勝負の中でも、これほど長い時間をかけてストーリーを熟成させたカードは他にない。試合内容も素晴らしかったが、そこに至るまでの過程が非常に感情移入できた」(33歳・男性)

「知りたいようで知りたくなかった『格闘技界最大の謎解き』の先に待っていたのは、『格闘技の美しさ』を体現するような、勝敗を超えた特別な空間でした。同じ時代に生きていることの幸せを噛み締め、夢の中で続きをみたいと思いながら帰路につきました」(31歳・女性)

 地上波での放送はありませんでしたが、東京ドームには5万6399人の観衆が詰めかけ、PPVの売上も約50万件を記録。今回のアンケートでも、年齢・性別を問わず幅広い層に支持されました。

「みんなが待ち望んでいた試合! 始まる前の煽りから鳥肌で、勝ち負け関係なく2人ともホントにカッコよかった。感動して涙が止まらなかった」(15歳・女性)

「100年に一度の緊張感を味わわせてくれた」(23歳・女性)

「格闘技ブームが落ち着いて20年近くになるが、久々に『華』がある試合を楽しませていただきました」(61歳・男性)

 特筆すべきは、この試合を最後にボクシングに転向した那須川だけでなく、敗れた武尊に感情移入するファンが多かったことでしょう。「試合後の武尊の涙は一生忘れられない」(24歳・女性)、「勝った天心はもちろん、負けた武尊も株を落とすことなく、むしろファンが増えたに違いない。2人の圧倒的なスター性が作り上げた壮大な物語であり、他の追随を許さない名勝負」(23歳・男性)というコメントにもあるように、リングに上がった両者がともに輝いた一戦でした。

 まさに歴史に残る名勝負ばかりが選ばれた今回のアンケート。投票理由のコメントからも、格闘技ファンの熱い思いが伝わってきました。#3では、日本の格闘技を長年取材してきた布施鋼治氏によるベスト3の解説記事を公開中です。ぜひそちらもお楽しみください。

<#3 2000年~日本の格闘技「最高の名勝負」アンケート1~3位の解説に続く>

#3に続く
那須川天心vs.武尊はなぜ歴史的な名勝負になったのか? 格闘技アンケート1~3位を分析「桜庭ホイス戦のような試合はもう生まれない」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

関連記事

BACK 1 2 3 4
#所英男
#アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ
#ドン・フライ
#高山善廣
#魔裟斗
#山本“KID”徳郁
#桜庭和志
#ホイス・グレイシー
#那須川天心
#武尊

格闘技の前後の記事

ページトップ