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4位は伝説の殴り合い、3位はあのカリスマ対決…ではトップ2は? あなたが選ぶ格闘技「最高の名勝負」1~5位結果発表《1200人アンケート》 

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photograph bySusumu Nagao/THE MATCH 2022/Susumu Nagao

posted2022/10/26 17:03

4位は伝説の殴り合い、3位はあのカリスマ対決…ではトップ2は? あなたが選ぶ格闘技「最高の名勝負」1~5位結果発表《1200人アンケート》<Number Web> photograph by Susumu Nagao/THE MATCH 2022/Susumu Nagao

計1290票が集まった格闘技「最高の名勝負」アンケート。数多くの名勝負のなかから1位に輝いたベストバウトとは?

2位 桜庭和志vs.ホイス・グレイシー(2000年) 187票

 2000年5月1日に東京ドームで行われた『PRIDE GRANDPRIX 2000』の2回戦、桜庭和志vs.ホイス・グレイシーが、187票を獲得して堂々の2位にランクインしました。

 PRIDEで連勝街道を突き進み、ホイスの兄であるホイラー・グレイシーも撃破した桜庭に対して、グレイシー一族が要求したのは「15分無制限ラウンド・判定なし・レフェリーストップなし」という前代未聞の完全決着ルール。これを呑んだ桜庭は、黎明期のUFCで3度優勝したホイスと90分にわたる死闘を展開します。最後はローキックのダメージでホイスの心を折り、タオル投入によるTKO勝ちを収めました。

「15分無制限ラウンド、90分の死闘、グレイシー撃破。桜庭和志、PRIDE、総合格闘技の人気に火を点けた。日本の格闘技が走り出した試合!」(38歳・男性)

「当時、会場で観戦していました。今も観戦は行っていますが、自分の中でこの試合の熱気と興奮がぶっちぎりで一番です」(46歳・男性)

「時代背景、当日までの因縁、試合内容、全てにおいてこれ以上の名勝負は考えられません」(51歳・男性)

 スキあらば道衣を脱がせようとし、モンゴリアンチョップや帯を掴んでの「恥ずかし固め」など、変幻自在の動きでホイスを翻弄した桜庭。MMAの常識から外れた長時間の試合にもかかわらず、「あんなに短く感じた90分はない。緊張感が凄まじかった」(49歳・男性)という声も寄せられました。

 また「オレンジの髪でニヤッと笑う桜庭。あれで格闘技を好きになった」(34歳・男性)というコメントにもあるように、ロープ際でアームロックを狙う桜庭が微笑んだ瞬間は、いまも名シーンとして語り継がれています。

 あるファンからは「当時19歳の自分にとって、プロレスを好きであることに対して抱いていた照れや恥ずかしさを取っ払ってくれた一戦でした」(42歳・男性)というコメントも。高田延彦がヒクソン・グレイシーに完敗を喫して以来、意気消沈していたプロレスファンにとっても、UWFインターナショナル出身の桜庭の勝利がきわめて大きなものだったことは間違いありません。

「高田がヒクソンに負けて以降、トラウマでまともに試合を見ることができなかった私が再び会場に足を運び、プロレスファンの誇りを取り戻し、総合格闘技ファンになるキッカケとなった一戦。試合前の駆け引きや舌戦、90分に渡る死闘、劇的な結末……。競技化された現代MMAでは二度と体験できないであろう。試合が実現してなければ、桜庭が勝利してなければ、この歳まで格闘技を見続けることはなかったと思う」(50歳・男性)

「前田光世から始まりエリオ・グレイシー、木村政彦、力道山、アントニオ猪木、前田日明、佐山聡、高田延彦、ヒクソン・グレイシー……。半世紀に渡る格闘大河の最終回。その最後のバトンを受け取ったホイスと桜庭。試合までの流れ、舌戦、ルール、入場、試合内容、結末。そのどれもがエピック」(37歳・男性)

【次ページ】 「最高の作品」「壮大な物語」“世紀の対決”が1位に

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