ロッテ吉井理人監督が57歳となった今も“筋トレ”を続ける理由とは？「自分の身体も管理できないのに、人を管理できるか」「投手は懸垂」

　千葉ロッテマリーンズの新監督に吉井理人氏が就任した。

　野球界きっての理論派として知られる吉井監督は、メジャーリーガーとしての経験や筑波大大学院で学んだコーチングを活かして、これまで多くの選手たちの指導にあたってきた。日本ハム時代にはダルビッシュ有、大谷翔平を、ソフトバンク時代には千賀滉大を、そしてマリーンズでは佐々木朗希の育成に注力してきたことで知られている。

　それら育成面の貢献はすでに世間で広く紹介されているが、今稿ではあまり知られていない一面にスポットライトを当てたい。

日本ハムのコーチ時代（2011年）　©︎Hideki Sugiyama

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ストレス発散は「ウェイトトレーニング」

　ストレス発散方法は何ですか？　吉井監督はそう聞かれると、必ず「ウェイトトレーニング」と答える。

「選手の時から登板の翌日は必ずウェイトをしていた。打たれた時はクソッと思いながら。いいピッチングをした時は気持ち良くね」

　ウェイトとの出会いは、右ひじを痛めたことがきっかけだった。

　近鉄バファローズのクローザーとして3年連続で40試合以上も登板したことが負担となり、異変を感じた。手術の選択肢もあったが、自然治癒を選択。この頃からウェイトトレーニングと向き合うようになり、当初は下半身、背中、大胸筋を中心に鍛えあげてきたという。

近鉄バファローズ時代　©︎Takahiro Obara

　怪我の功名と言えるかもしれない。吉井監督は今年2月20日にアップした自身のブログにこう書き込んでいる。

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