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ボクシング拳坤一擲BACK NUMBER
「那須川天心との対戦はある?」K-1出身・武居由樹26歳の答えは…5連続KO勝ちでタイトル奪取も「ボクサーとしての完成度は40%」
text by
渋谷淳Jun Shibuya
photograph byHiroaki Yamaguchi/AFLO
posted2022/10/25 17:01
圧巻の5連続KOで東洋太平洋王者となった武居由樹。自身と同じくキックからボクシングへの転向を表明している那須川天心についても語ってもらった
――ステージを上げてということなら、武居選手は世界ランキングにも入り、世界タイトルマッチというステージが視界に入ってきました。元K-1王者として世界タイトルは絶対に獲らなくちゃいけないと考えていますか?
獲らなくちゃいけないと思っています。元K-1王者としてだけでなく、POWER OF DREAMの古川誠一会長、大橋ジムの大橋秀行会長、八重樫さん、お世話になったすべての方々のために獲らなくちゃいけないな、と。
――どんな世界チャンピオンになりたいですか?
目標は早いラウンドで倒し続けるチャンピオンです。12ラウンド戦ってみたいという気持ちもありますけど、やりたくないという気持ちのほうが大きいです(笑)。ファンのためにも早く倒し続けたいですね。
バンタム級への減量も「全然問題ないです」
――いまスーパーバンタム級で世界ランキングに入っていますが、ジムの大先輩でもある井上選手が12月にバンタム級の4団体統一戦が決まり、勝てば来年はクラスを上げてスーパーバンタム級に進出するというプランがあります。武居選手がバンタム級に下げる可能性もあるのでしょうか。
それは少し考えています。減量が楽ということはないですけど、全然問題なく落ちると思います。8月のタイトルマッチでも、自分のほうが相手よりひと回り小さいなと感じました。パワーでは全然負けていませんでしたけど。いずれにしても状況次第だと思います。
――まずは12月13日、東洋太平洋の防衛戦ですね。2階級上のスーパーフェザー級で世界ランキング入りしているブルーノ・タリモ選手を挑戦者に迎えますね。
はい、タフで強そうな選手なので楽しみです。短い時間で倒せるようにがんばります。
――12月の試合に勝てば来年は世界タイトル挑戦が現実味を帯びるかもしれません。今後のご活躍を楽しみにしています。
自分もワクワクしています。チャンスがあれば、しっかりそれをつかんでいきたいです。
<前編から続く>
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