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大谷翔平、菅野智之、鈴木誠也、藤浪晋太郎…“10年前のドラフト”で成功した球団は?「10年一軍定着の難しさ」「スター流出後の苦悩」
text by
西尾典文Norifumi Nishio
photograph byJIJI PRESS
posted2022/10/18 17:01
日本ハムの栗山英樹監督らとの入団交渉に臨む大谷翔平(2012年)
最下位に沈んだのが巨人、楽天、阪神の3球団だ。
巨人は2年越しで獲得した菅野が期待通りにエースとなったものの、2位以下は伸び悩んだ選手が目立つ。唯一4位の公文克彦が移籍した先で中継ぎとして開花しているが、巨人にとってのプラスは大きくなかった。
楽天も2位の則本が1年目から先発の柱となったが、競合の末に獲得した1位・森雄大は度重なる故障で二軍暮らしが続き、3位以下の選手も目立った成績を残すことはできていない。則本は当初、社会人入りが決まりながら直前にプロ入りを表明して話題となったが、その方針転換がなければ楽天は更に苦しいドラフトとなっていたことだろう。
そして最も大きい誤算だったのが阪神ではないだろうか。この年の目玉だった藤波は1年目から2桁勝利をマークするなど順調なスタートを切ったが、4年目以降は低迷。10年間で通算57勝という数字は決して少なくはないが、入団当初の活躍を考えると物足りないと感じているファンは多いはずだ。
また2位で指名した北條もレギュラーをつかみきれず、3位以下の選手も金田が中継ぎとしてわずかに戦力となっただけ。このオフに藤波のメジャー移籍が実現すれば、残る選手は北條だけのため、ここから大きく加点されることは考えづらいと言えそうだ。
12球団トップは日本ハム、その理由は?
〈4位タイ〉
広島 7点
5点:鈴木誠也(2位)
3点:なし
1点:上本崇司(3位)、下水流昂(4位)
ロッテ 7点
5点:なし
3点:松永昂大(外れ1位 ×→藤浪晋太郎)、田村龍弘(3位)
1点:加藤翔平(4位)
オリックス 7点
5点:なし
3点:松葉貴大(外れ外れ1位 ×→藤浪晋太郎、松永昂大)、伏見寅威(3位)
1点:武田健吾(4位)
〈3位〉西武 9点
5点:なし
3点:増田達至(外れ1位 ×→東浜巨)、金子侑司(3位)、高橋朋己(4位)
1点:なし
〈2位〉DeNA 10点
5点:なし
3点:三嶋一輝(2位)、井納翔一(3位)、宮崎敏郎(6位)
1点:白崎浩之(外れ1位 ×→東浜巨)
〈1位〉日本ハム 12点
5点:投手・大谷翔平(1位)
3点:野手・大谷翔平(1位)、鍵谷陽平(3位)
1点:河野秀数(7位)