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復帰3戦目の“ホールインワン”に渋野も拍手! プロ20年目・上原彩子(38歳)の再スタート「できる限りアメリカでゴルフを続けたい」 

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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photograph byShizuka Minami

posted2022/09/29 17:01

復帰3戦目の“ホールインワン”に渋野も拍手! プロ20年目・上原彩子(38歳)の再スタート「できる限りアメリカでゴルフを続けたい」<Number Web> photograph by Shizuka Minami

怪我などの影響で1年近く米ツアーを離れていた上原彩子。12月で39歳を迎えるが「うまくなりたい」とスイング改造に着手した

 普段はトレーナーなどサポートスタッフたちとチームになって動くが、今回は単身でアメリカにやってきた。「もちろん(トレーナーなど)サポートしてくれる人がいる方がいい」と理解しながらも、今回は6試合のみという限定的な出場だったこともそれを後押しした。

 大会運営側が選手のために用意する無料のホームステイ“ハウジングシステム”やAirbnbという民泊サービスを利用し、練習の合間には買い物へ行って自炊もした。

「(渡米前は)1人で出来るのかなという不安もあったんですけど、意外とできるんだなと」

 今回は特別に上原の宿泊先にお邪魔することができた。練習を終えて帰宅した上原は「大したものは作ってないですよ」と謙遜しつつ、ゴルフウェアのまま料理を始めた。野菜の水切りをしてサラダを作り、白米を鍋で炊き、味噌汁に刻んだマッシュルームを入れた。今夜のメインはピーマンの肉詰め。フライパンに蓋をし、焦げ目がつくまで、じっくりと焼いた。

「今週、買い出しに行ったスーパーでは、野菜のバラ売りをしてなかったんですよ。袋に大量に入ってて。食材が余っちゃうと悪いから、人参と玉ねぎは見るだけにしときました。本当は欲しかったけど、卵は12個入りしかなかったからやめときました(笑)」

 米ツアー挑戦10年となるが、1人だからこそ気づいたこともある。そのドキドキを楽しんでいるように見えた。

「コロナの時もそうでしたけど、しばらく試合ができない期間を経て復帰した初戦はすごく楽しかった。試合でしか味わえない緊張感は今も好きです」

米挑戦10年、悲願のツアー初優勝へ

 治療使用特例(TUE)が認められたため、今季は来週行われる「LPGAメディヒール選手権」まで出場権を得ている。来季の出場試合数に関しては、昨季と今季の成績を合算し、そこにTUEが考慮されて決まるため未定だが、一戦一戦が次のステップにつながっていく状況だ。

「何歳までやれるか分からないですけど、もちろん長く出来たらいいですし、もっと出来ると思うから。茜ちゃんにお願いして勝つための準備もしますし、今やってることが形になれば優勝できると思っています」

 日本ツアー10年、米ツアー10年。国内では通算3勝を挙げるが、米ツアーは未だ勝利なし。悲願の米ツアーへ向けて、再スタートを切った上原に期待したい。

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